石川県 金沢市近郊、白山市のイタリア料理、フランス料理、ベルギー料理、西洋料理の専門店 ゲデレー GODOLLO ベルギービール、フランスワインも充実
西洋料理店ゲデレー フランス料理、イタリア料理、ベルギー料理、ベルギービール、ワイン

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2008年03月01日

055 ドンペリニヨン

「冷血の北方人のようである。最初は快活にスタートするが、考え直したかのように冬の間長い冬眠をする。そして次の年の春から初夏に目を覚まし、残してあった仕事に取りかかる。」アンドレシモンはその著書でシャンパンについてこのように書いている。つまり発酵の過程を例えたものであるが、その遅れた発酵によりあのシャンパンの命の泡(バブル)が生まれる。
ドンペリニヨンは1639年にフランスに生まれ19歳で出家、30歳でシャンパーニュ州ベネディクティン僧院の酒庫係長に任ぜられる。昨今「ドンペリ、ドンペリ」と高級シャンパンの代名詞のように使われているのは、この酒庫係の名前である。死ぬまでの47年間そこで酒庫係を続けた彼は、その功績から「シャンパンの発明者」だとか「瓶に泡を入れた魔法使い」だなどと言われている。しかし本人は、人より少し研究熱心で人より少しワイン造りに長けていただけで、シャンパンは出来るべくして出来たワインだとさらり言うことだろう。事実そんな栄誉は彼に与えられていない。とはいえ彼の残した功績は偉大なもので、彼によってシャンパーニュ地方のワインの品質が格段に上がったことは間違いない。シャンパーニュ地方では当時、油に浸した麻糸を束ねたものにロウを塗って栓をしていたが、彼はコルク栓を紹介し、安定したワインの貯蔵を可能にした。その事と北方人の性格が重なり、今まで外に逃げていた炭酸ガスが瓶内に残ったと言う訳だ。瓶の口を針金で縛ってあるのは、炭酸ガスの勢いでコルクが飛んでしまわないように、また銀紙でそれを覆ってあるのは、穴倉の湿気で針金がダメにならないようにという工夫である。

ドンペリニヨン

アンドレシモンはまた、ドンペリニヨンについても書いている。「彼はシャンパーニュの人々に彼らのワインをどうしたら一番良いものに出来るかということを最初に教えた人である。」

シャンパンの王「ドンペリニヨン」、冷やしておきます! 予約時に「ドンペリ頼む」と一言。

2008年02月14日

052 コルクの話

コルク栓を抜くときが、ビン詰めぶどう酒一代のうちで一番晴れの瞬間である。その「ポン」という音は天下無類と称してよい。実際このすばらしい音に似た音というものは誰も想いあたるまい・・・とこれは、ある古い本に書かれた一節である。
上質のコルクは良いワインのいのちビンに詰められ、栓をされた時からそのワインの熟成という人生がスタートする。知っての通り、ワインはそのコルクを通し呼吸をしながら熟成し、静かに抜かれる日を待つ。人間で言えば肺の役割か。状態が良ければ半世紀以上も熟成し続けるワインもあるのだから、コルク肺の役割はとても重要である。一般的に肺活量は多い方が良いとされ、コルクであればそこそこ長いものがよい。しかし現在は昔に比べコルク材が減り、長くて上質なものがだんだん少なくなってきているのが実情。最大の産出国ポルトガルでは、第1級品たる要素を備えてくるのは、樹齢4、50年からで、品質はコルクの木皮を剥がすたびに良くなっていくと言われている。剥がされながら150年くらいは繁茂するらしいが、それでも需要に追いつかないのは、ワインブームのせいか、異常気象のせいか・・・。
ホームページ入りの人工コルク最近は、スクリューキャップや(ホームページなどが書かれた)人工コルクが代用される時代で、ヴィンテージ(収穫年)や造り手の名前、シャトーの絵柄が焼印される風情あるコルクたちは少しずつ消えつつある。また、便利さを追求しペットボトル入りワインも出てきているというから、いささか行き過ぎの感がある。あまり考えたくはないが、ワイングラスの横に、ながい役目を終えたそのコルクを眺め、見事に熟成されたワインを味わう、そんな楽しみが遠いいにしえの事となる日が将来やってくるのかも。

2007年12月18日

044 ブルゴーニュワインの王様 ロマネコンティ

ボルドーと並び称されるフランスが世界に誇るワイン産地ブルゴーニュ。ワインは難しくてどうも・・・という人でも「ロマネコンティ」の名は耳にしたことがあるだろう。ブルゴーニュ地方のコートドニュイ地区のボーヌロマネ村の特級畑からつくられる超高級赤ワインだ。正直ややこしい。
ワインの王様 ロマネコンティフランスでは、ワインに関して数多くの規制が定められており、A.O.C. V.D.Q.S ヴァンドペイ ヴァンドターブルと大きく4つにランク分けされる。その最高位はA.O.C.(アペラシオン ドリジン コントローレ 原産地呼称統制)ワインと呼ばれ、それは厳しい条件を満たしたワインだけに与えられる称号である。つまり、どの地域でとれたかが分かる、「出どころ明確ワイン」である。その中でもボーヌロマネのように特定村名を名のれるものはさらに良く、村の中でも最も条件のよい畑は特級畑と格付けされ、大ピラミッドの頂点に君臨する。ロマネコンティの他にもいくつかあるのだが、それらひと握りのワインは「クリマ(銘柄畑)」と呼ばれ、世界中のワイン愛飲家達がこぞって買い求める貴重で高価なワインなのである。

クリマまでいかなくても、星の数ほどA.O.C.ワインがあるブルゴーニュには、自分に合う1本を探し出す「発掘」という大きな魅力がある。飲んでおいしいと感じたなら、自分なりに味わいや香りの特徴をちょっとメモしたり、ラベルをはがして取って置くことなどはその近道だろう。15年ほど前、1度だけ「ロマネコンティ」を飲んだことがあるが、残念ながら味の記憶はほとんどない。ただ、栓を抜いた時そのお店がぶどうの香りに包まれたことは覚えている。その香りを嗅いだら味の記憶もすこしはよみがえるかもしれないが、果たしてこの先またお目(お鼻?)にかかれるかどうか・・・。

2007年11月15日

042 はつかねずみのジャンプ

もし、いちばんお気に入りの白ワインは?と聞かれたなら、私は「ムルソー」と即答する。モンラッシェ、コルトンシャルルマーニュと共にフランスブルゴーニュを、いや世界の白ワインを代表する銘酒である。

白ワインの銘酒ムルソー
ラテン語で「MUS SALTUS」二十日鼠のジャンプ。辺りの村のぶどう畑が密集していて、二十日鼠がジャンプできる程度しか離れていないことから名づけられたと言う。実際ムルソーのぶどう畑は、北のヴォルネイから南のシャサーニュモンラッシェまで間断なく続いている。
味わいの特徴は、とにかくとげとげしさが全くなく、果実味にあふれ柔和で繊細。特によく熟成された1級銘柄などは華やかで言葉には表せないほどの深みが感じられる。ムルソーの最上級クラスの造り手としては、グリヴォー一族、ラフォン伯爵家、アンポー氏、マトロ氏等があるが、どれも芳香高いすばらしいワインである。コントラフォンの1級畑などは、ボルドーの1級ものに負けないくらい高価である。

ムルソーをはじめ、ブルゴーニュの名立たる白ワインに使われるぶどう「シャルドネ」は、小粒だが糖分が多い美味な果汁をたっぷり含み、アーモンドやはしばみのアロマを持つ白ワイン用ぶどうの最高品種。熟成資質があり、ほどよく寝かされたワインは黄金色に輝いている。最近シャルドネ種は、アメリカやオーストラリア、第3世界と言われる地域でも盛んに栽培されているが、上物のシャルドネはやはりブルゴーニュにはかなわないと思う。
来年はねずみ年、機会があるなら、美味しいムルソーを飲んでいただきたい。並クラスなら最低5年もの、1級クラスなら8~10年ものがおすすめ。また、あまりキンキンに冷やさないほうがより香りが良く、2倍楽しめる。それからもうひとつ、ムルソーに合う美味しい料理は白山市の「ゲデレー」というレストランにあると言う。

2007年10月10日

040 ワインについて

その2 「ワインの定義って?」

Oiffice International de Vin(ワイン国際事務局)で示しているワインの定義は以下のとおり。
「生のぶどうまたは生のぶどう果汁を完全または部分的に発酵させることによって得られる飲み物に限る」。

またながながと理解しづらい!つまり、「ぶどうを発酵させたらワイン」ということ。
「発酵」とは酵母が糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する化学変化。
「酵母」とは100分の1ミリ程の微生物。(ワイン造りではぶどう果皮の表面に付いている酵母、空気中の天然酵母、人工培養酵母などが使われる。)

その3 「色の違い」

ワインに使われるぶどうの種類は意外に多い。その種類についてはまた別の機会に述べるとして、赤ワインは赤ワイン用の黒いぶどう、白ワインは白ワイン用の白いぶどうを使う。黒いぶどうを使うと、その皮に含まれるアントシアンと呼ばれる色素が溶け出すので赤くなるのである。造り方の違いを解りやすく説明するとこうなる。

赤・・・・黒ぶどうを皮ごと全部潰して発酵させる。
白・・・・白ぶどうを先に搾って果汁だけを発酵させる。
ロゼ・・・赤ワイン造りの途中で少し色付いた果汁だけを抜き取って発酵させる。

2007年08月25日

038 ワインの熟成

ある日、裁判で日本人とフランス人に懲役20年の刑が言い渡された。ひどく落胆しているふたりに刑務官は10年ごとにひとつだけ望みを叶えてやると約束した。

刑務官 「最初の10年間のために欲しい物は何だ。」
日本人 「1000冊の本をお願いします。」
フランス人 「1000本のワインをたのむよ。」

やがて10年が過ぎ、再び刑務官がやって来た。

刑務官 「次の10年間のために欲しい物は何だ。」
日本人 「また1000冊の本をお願いします。」
フランス人 「栓抜きを用意してくれ。」  世界の日本人ジョーク集より

ゲデレーでは飲み頃のボルドーワインも多数取り揃えておりますワインはおいておけばおくほどおいしくなると思っている人は意外に多い。現に私の実家の棚に何年も同じワインが飾ってあったので、聞けばまさにそう答えた。最近は6本や12本サイズの手頃なワインセラーが発売されているので、もし家でワインを熟成させたいのなら、購入を考えたほうがよい。ただ、ワインにはそれぞれ飲み頃があるので、そのワインをおいしく楽しみたいなら飲み頃を過ぎないように注意が必要だ。現代ワインの傾向として、タンニンがなめらかで若いうちから飲めるものが主流なので、栓を抜く時期は遅すぎるより早すぎるほうがよいと私は思う。長熟が特徴のボルドーワインでも20年以上も熟成するものはそう多くはないし、同じ銘柄でも造られた年(ヴィンテージ)によって飲み頃に差があるのは言うまでもない。買ったワインの飲み頃がよく分からないなら、ワインショップの専門家に尋ねるか、インターネットで検索してみるか、それこそ1000冊をゆうに越えるワイン解説本が出版されているので、調べてみるのが賢明だ。(なかでもロバート.パーカーJr.の評価は、世界基準ともいえる信頼性の高いものなので私も参考にしている。)そして探しても見当たらない場合、そのワインは今晩でも飲んでしまおう。

ゲデレーのワインセラー室は常に14~16度に保ち、最高の状態でのワイン管理を心がけています。今まさに飲み頃のボルドーワインも多数眠っていますので、記念日のディナーにゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか?

2007年05月21日

036 ワイン

戦国時代劇で時折、「これは、めずらしい南蛮渡来の酒じゃ」と言って小さなグラスでワインを飲むシーンをみかける。ワインが日本に入ってきたのはちょうど16世紀の安土桃山時代、フランシス・ザビエルが西国の武将大内義隆に献上(1551年)したのが始めとされている。当時の人々の目には、血の色をした贈り物、さぞ奇妙な飲み物と映ったであろうが、ひと口飲めば酒の魅力は万国共通、武将同士でワイン樽を取り合いになったとかならなかったとか。

お酒のアルコールはすべて100分の1ミリ程の微生物「酵母」によって造られる。酵母が生み出す酵素の力で糖をエチルアルコールと炭酸ガスに分解するのだ(アルコール発酵)。では酵母はどこにいるか? ワインの場合、酵母はぶどうの果皮に付いている。最近では優良な培養酵母も用いられているようだが、ワイン造りの盛んな地方には、空気中にたくさんの天然酵母が存在するし、古い歴史のある醸造所にはそこに根付いている専用酵母が居て、味の特徴を決める手助けをしているというから驚きだ。
めんどうなことに、ビールや日本酒のような穀物を原料とする酒は、まず穀物のでんぷんを麦芽糖やぶどう糖に糖化してやらないと酵母がアルコール発酵できない。その点、(ぶどうが既に甘い)ワイン造りには、糖化という余分な手順は必要ないので、簡単に言えばぶどうを潰すと同時に酵母がアルコール発酵を始めてワインができあがるという訳だ。つまりワインの歴史は、紀元前3000年も前に人類がぶどうを貯える容器を発明した時から始まっているのである。

さて、このコラムでワインの歴史を長々と書くつもりはない。ただ、日頃からワインをもう少し楽しんでいただきたいという想いから、これだけは知っておきたい基礎知識を少しずつこのコラムで紹介したい。私の持っている知識と経験を基に、日本人を虜にした南蛮ぶどう酒をひとつひとつ、とにかく解りやすく説明していきたいと思う。だからもう「ワインは難しくてどうもなぁ」なんて言わないで。

ゲデレーでは、定期的にワインの勉強会を催しております。ちなみに前回はフランスの赤ワインをぶどうの品種別に飲み比べてみました。カベルネソーヴィニヨン、メルロー、ガメイ、ピノノワール、シラー。

ゲデレーのワイン会

2006年11月13日

023 もうひとつの楽しみ方

ワインのキャップシール前にビールの王冠を集めている王冠コレクターが意外に多いと書いたが、どうやら私もコレクター気質のようで、いろいろ集めているものがある。(ある占いの本によれば、向いている職業は地味な古美術収集と遺跡発掘なのだそうで納得。)今回はその中のひとつを紹介する。
「ワインのキャップシール」。ワインのコルク栓の上にかぶせて付いているもので、1本1本に個性があって面白い。私はワインを1本開けた際は、かならずそのキャップシールをきれいに剥がしとって置くことにしている。もちろん貴重なワインや記念日などに飲んだワインは、そのラベルまで専用ラベル剥がしで剥がすのだが、手間のかかる作業が億劫な場合やデイリーワインなどは簡単にキャップシールをとって置く。ただ、最近はキャップシールにまで手をかけない(ワイン名の型押しが無い)ワインも多くなっているようで残念だ。また、ワイン栓に使う良いコルク材も年々少なくなっていると聞くが、この先スクリューキャップボトルばかりになるのではと、少々心配だ。実際、ここ最近は昔ほど熟成に頼らず、いま開けておいしく飲めるワインが人気だ。それはプロ野球のドラフトと同様、将来を見越して何年、何十年もかけてじっくり育てるより、「即戦力」を求める傾向が強くなっているようだ。
ゲデレーではワインの会を積極的に催していきます話を本題に戻す。私はワインが好きで、職業柄、飲む機会も人より多いと思う。最高の場所、最高の料理と共に飲むワインは格別である。ただ、哀しいかなどんなにおいしいワインを飲んでも人の記憶はあせて行くものである。舌に残る味の記憶など、どんどん曖昧になって、挙句の果てには「おいしかった。おいしくなかった。ふつう。」この3つのどれかで片付けられてしまう。それが嫌で私は、時々ホルダーを開いて、今まで飲んだワインのキャップシールやラベルを見かえし味の記憶を辿る。香りやはっきりとした味までは思い出せないが、添えられた感想メモなどを見ると、その時感じたワインの特徴を再確認できるのだ。こうやってひとつひとつ思い出を取って置いたことで楽しく過ごした時間がよみがえる、思い出をハンティングする楽しみが生まれる。今回はワインと永く付き合っていく私のもうひとつの楽しみ方を紹介した。
今後、ゲデレーでもワイン好きのお客様を募っての「ワイン勉強会」を積極的に催し、ワイン愛好家の輪をひろげていきたい。