扇子を開いたその形から「海扇」「扇貝」などともいわれるのは、ご存知「帆立貝」。その昔、貝殻の膨らんでいるほうを舟、平らなほうを帆にした帆立舟の格好で海上を千里も走ると空想され「帆立貝」と称された。なかなか粋で夢のあるネーミングである。まあ実際のところは貝殻を開閉したり噴射口から噴出す水の反動で移動するのだが、それでもかなりの距離を移動するそうだ。
写真はここのところ定番化しているゲデレーの大粒帆立料理。ソースは日によってまちまちだが、なかでもきのこなどが入ったクリームソースが好評である。火を入れた貝柱はすぐに水分がでて小さくなってしまうので、表面を強火でさっとソテーし、中は半レア状態にするのがコツ。コクのある白ワインと合わせるとまた格別である。その幸せなマリアージュに帆をあげて走り出したい気分になること請け合い!