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075 フランス旅行記 ペサックへの道 シャトーオーブリオン

ゲデレーには今、シャトーオーブリオン1995年とそのセカンドのバアン オーブリオン2003年が眠ってますボルドー市街から南へ、1級格付けワイン「シャトーオーブリオン」に向かいペサック街道を歩く、とにかく歩く。正確な地図はないが時間はあるのだ。ハーフマラソンなのかフルマラソンなのかトライアスロンなのか分からず、勢いにまかせとりあえずスタートしたランナーの心境である。もちろんはじめての土地で多少の不安はあったものの、迷ってもいづれは「有名なシャトーオーブリオンまであと何キロです」や「オーブリオン!!こちら こちら こちら」みたいな案内看板が出てきて、目的地まで導いてくれると信じていた。歩き続けて1時間半が経過するまでは・・・。                                                                                                          


ボルドーで最初に造られたのはグラーヴワインで、最初にイギリスに輸出したのもグラーヴだそうだ。メドックのマルゴーやラフィット、ラトゥールが歴史上に登場する前からこのグラーヴ地区ペサック村のオーブリオンは有名だった。それは17世紀、オーナーのポンタック家がロンドンのテムズ河沿いに「ポンタックの頭」という居酒屋をつくり、その店で出していたワインがたいへん人気があったからである。評判はイギリスのみならず、オランダや諸外国に伝わり、ボルドーからワインを自国に持ち帰るために高速船まで開発したほどだから、当時からオーブリオンはよほど旨かったらしい。やんややんやと大きな帆船がボルドーの三日月港に乗り付けている絵はアンティークショップの壁でよく見かけたが、当時のボルドーを象徴する風景なのだろう。オーブリオン伝説の幕開けはつまり、ボルドーの幕開けであったともいえる。
そんな訳で、ボルドーにとって先駆者的役割を果たした「シャトー・オーブリオン」、1855年に制定された61のシャトー格付けの第1級に君臨しているのも当然であろう。また、唯一メドック以外で選ばれているのもうなづける。
                                                               

・・・さて、シャトーへの道は行けども行けども、待てど暮らせど看板は現れない。途中7人に道を尋ねたが正確な解答はゼロ!地元に居ながらオーブリオンを知らないとは・・・。ただ、ここまで来て引き返すにも返せずと、まさに半泣き状態で2時間が経過した頃、ようやく「PESSAC」の標識を見つける(結局ひたすらまっすぐ歩き続けて正解だった)。喜びと興奮をおさえ、バス停に座っていた老人に尋ねると、「シャトーはすぐそこだよ」と笑顔で答えてくれた。8人目が指差す先には、歩きつかれて汗だくの訪問者をねぎらうように、オーブリオンと書かれた大きな門が手を広げて佇んでいた。 
                                                                                                                                               


ここまで歩きっぱなしで約2時間かかりました
ひたすら歩き、ようやく見つけたペサックの文字。

国道250号をはさみ向かい合うオーブリオンとラミッション・オーブリオン
もうすぐそこ、右がオーブリオンで左がラミッション・オーブリオン。


さすがりっぱな門構えでございます
ついに到着。 あきらめなくて良かった。


一礼してから入りました
さすがに1級シャトーは風格が違う。一礼してから入門。


シャトーへの道
門を入ってさらにシャトーまでぶどう畑の道がつづく。


思わず手が伸びそうな おいしそうなぶどうでした
グラーヴは砂利の多い土壌。このおいしそうなぶどうはカベルネソーヴニョン。


やはりカーヴの見学までは無理でしたが、雰囲気を充分満喫しました
ワインラベルで見慣れた光景。それが今、目の前にある感動をかみしめる。