081 フランス旅行記 ボルドー サンテミリオン編
午後、ポムロルから県道245号線をサンテミリオンへ向かった。フィジャック村に入るとすぐ左手に「シュヴァル・ブラン」が見えてくる。サンテミリオンのシャトーの大半は、町を中心に広がっているが、「フィジャック」や「シュヴァル・ブラン」のようにポムロルに近いシャトーもある。町から遠いこのフィジャック村辺りは、車が無いとまず訪れることが出来ないので、日本での情報(インターネットやワイン誌)はほぼ皆無であった。故に「Cheval Blanc」の小さな看板と「FIGEAC」の門柱を見つけた時は、さすがに車の中で小躍りした。
「シュヴァル・ブラン」は誰もが認めるサンテミリオンの横綱で、そのエキゾチックでしなやかな舌触りは右岸ファンを魅了して止まない。カベルネフラン種の比率が高い分、繊細さや華やかさが表に出るが、強さも併せ持つバランスの良いワインである。「白い馬」と言う名の通り、白くて清潔感のある洗練されたシャトーであった。馬というのはイメージ的なものなのか、「上空から見ると馬の形になっている」・・・との情報は今のところ入ってきていない。
さて、「シュヴァル・ブラン」が西の横綱なら、東の横綱は「オーゾンヌ」である。「オーゾンヌ」は町の中心近くに畑を構え、サンテミリオンにはめずらしく飲み頃が遅いのが特徴の力強いワインである。ゲデレーのセラーにも2002年モノが眠っているが、正直言ってまだまだ起こしたくはない。そんな事も考えながら、フィジャックからサンテミリオンの町に到着し、車を止めた所がちょうど「AUSONE」と書かれた柱の前で驚いた。この日は天気が良いせいか、お祭りでもあるのかと思うほどたくさんの人が町に来ており、午前のポムロルの静かさがウソのようであった。みんな「オーゾンヌ」は無視して歩いて行くが、ここを訪れる人が皆、私のようなワイン目当てではない。その昔スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラまで巡礼する人々の宿場町として栄え、古い町並みが今も残る歴史の魅力溢れる町であり、1999年には世界遺産にも登録された。石灰岩の白い建物とぶどう畑のコントラストがすばらしいフランスでも有数の人気観光地なので、まあ賑わって当然である。私も1時間ほど町の中を歩いてみたが、地場産業のワインショップやレストランがとにかく多い。古い町並みをゆっくり見物するだけでも十分楽しめるが、やはり「サンテミリオンはワイン無くして語るべからず」と私は言いたい。


技の「シュヴァルブラン」に、力の「オーゾンヌ」。この両横綱は頭ひとつ抜けていると思うが、サンテミリオンには「フィジャック」「パヴィ」「アンジェリュス」「トロロンモンド」などなど・・・人気と実力を兼ね備えた大関陣がずら~と控えていることは忘れてはならない。





(とりとめなくなりそうなので、今回で「旅行記のボルドー編」を終わります。お付き合いありがとうございました。尚、個々のワインについては、そのうちまた写真とともに紹介する予定でいます。)




