石川県 金沢市近郊、白山市のイタリア料理、フランス料理、ベルギー料理、西洋料理の専門店 ゲデレー GODOLLO ベルギービール、フランスワインも充実
西洋料理店ゲデレー フランス料理、イタリア料理、ベルギー料理、ベルギービール、ワイン

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2008年10月28日

082 新入荷のお知らせ

本場ドイツから さわやかなバイツェンビール入荷!!

”シェッファーホッファー”このたび”シェッファーホッファー”というバイツェンビールが入荷いたしました。小麦を使った酸味のあるさわやかな味わいが特徴の、とても飲みやすいビールです。食前酒としておすすめですが、そこそこコクもあり、料理と一緒にあわせても十分楽しんでいただけると思います。今回20本限定!この機会にぜひ本場ドイツバイツェンをどうぞ。

シェッファーホッファー ドイツバイツェンビール
         500ml 5.0% 1,400円

2008年10月19日

081 フランス旅行記 ボルドー サンテミリオン編

サンテミリオンの町並み午後、ポムロルから県道245号線をサンテミリオンへ向かった。フィジャック村に入るとすぐ左手に「シュヴァル・ブラン」が見えてくる。サンテミリオンのシャトーの大半は、町を中心に広がっているが、「フィジャック」や「シュヴァル・ブラン」のようにポムロルに近いシャトーもある。町から遠いこのフィジャック村辺りは、車が無いとまず訪れることが出来ないので、日本での情報(インターネットやワイン誌)はほぼ皆無であった。故に「Cheval Blanc」の小さな看板と「FIGEAC」の門柱を見つけた時は、さすがに車の中で小躍りした。
「シュヴァル・ブラン」は誰もが認めるサンテミリオンの横綱で、そのエキゾチックでしなやかな舌触りは右岸ファンを魅了して止まない。カベルネフラン種の比率が高い分、繊細さや華やかさが表に出るが、強さも併せ持つバランスの良いワインである。「白い馬」と言う名の通り、白くて清潔感のある洗練されたシャトーであった。馬というのはイメージ的なものなのか、「上空から見ると馬の形になっている」・・・との情報は今のところ入ってきていない。


さて、「シュヴァル・ブラン」が西の横綱なら、東の横綱は「オーゾンヌ」である。「オーゾンヌ」は町の中心近くに畑を構え、サンテミリオンにはめずらしく飲み頃が遅いのが特徴の力強いワインである。ゲデレーのセラーにも2002年モノが眠っているが、正直言ってまだまだ起こしたくはない。そんな事も考えながら、フィジャックからサンテミリオンの町に到着し、車を止めた所がちょうど「AUSONE」と書かれた柱の前で驚いた。この日は天気が良いせいか、お祭りでもあるのかと思うほどたくさんの人が町に来ており、午前のポムロルの静かさがウソのようであった。みんな「オーゾンヌ」は無視して歩いて行くが、ここを訪れる人が皆、私のようなワイン目当てではない。その昔スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラまで巡礼する人々の宿場町として栄え、古い町並みが今も残る歴史の魅力溢れる町であり、1999年には世界遺産にも登録された。石灰岩の白い建物とぶどう畑のコントラストがすばらしいフランスでも有数の人気観光地なので、まあ賑わって当然である。私も1時間ほど町の中を歩いてみたが、地場産業のワインショップやレストランがとにかく多い。古い町並みをゆっくり見物するだけでも十分楽しめるが、やはり「サンテミリオンはワイン無くして語るべからず」と私は言いたい。

「シュヴァル・ブラン」の美しいシャトー
「シュヴァル・ブラン」。白い馬の名の通り、白く美しいシャトーである。
静かだった「フィジャック」のシャトー
「フィジャック」は、私自身サンテミリオンと言えばコレ!と真っ先に思い浮かべるワインで、そのかわいらしいラベルに個人的思い入れは強い。

技の「シュヴァルブラン」に、力の「オーゾンヌ」。この両横綱は頭ひとつ抜けていると思うが、サンテミリオンには「フィジャック」「パヴィ」「アンジェリュス」「トロロンモンド」などなど・・・人気と実力を兼ね備えた大関陣がずら~と控えていることは忘れてはならない。

「オーゾンヌ」の畑
いきなり現れた「オーゾンヌ」の門柱。
町に近い道はこんな感じ
町に近い道はこんな感じ。
町なかのワインショップ
町なかのワインショップ。歩いていくと次から次へと出てくる。
ぶどうの苗木も売っている
いたる所にぶどうの苗木が売られていた。
左から「オーゾンヌ」、「フィジャック」、「シュヴァルブラン」
そろい踏み!!真ん中がアイドル大関の「フィジャック」。その脇に両横綱、右が「シュヴァルブラン」左が「オーゾンヌ」。

(とりとめなくなりそうなので、今回で「旅行記のボルドー編」を終わります。お付き合いありがとうございました。尚、個々のワインについては、そのうちまた写真とともに紹介する予定でいます。)

2008年10月16日

080 フランス旅行記 ボルドー ポムロル編

リブルヌの古い地図ボルドー市街からガロンヌ河を越え、ハイウェイを40分ぐらい走るとリブルヌという町に到着した。リブルヌの北東にポムロル、東にサンテミリオンが広がっている。ここはドルドーニュ河の北側に栄えた、いわゆる「右岸」の拠点となる所である。ピレネー源流のガロンヌ河と中央高原源流のドルドーニュ河がジロンド河に合流、ポムロルやサンテミリオンはそのジロンド河の右側なので、一般的に「右岸」と呼ばれている。マルゴー、ポイヤックのようにワイン格付け宣戦に顔を出せなかったのは、ボルドー市から遠いことに加え、大きなジロンド河がネックになったようだ。

リブルヌはこじんまりとしているが、そこそこ大きな町である。運良く駐車場付きのホテルもすぐに見つかり、さっそくフロントで道を確認。明日は夜明け前の出発予定なので、いちばん分かりやすい道を教えてもらう。(最初、リブルヌから歩いてポムロルまで行く計画を立てていたが、かなり距離があると聞いてぞっとした。)


翌朝、いざポムロルへ。車で郊外へ出ると、畑以外に何もない田舎道が続いていた。眠い目をこすりながら、狭い道を対向車に注意する。(フランス人はけっこう飛ばすので正直こわい)。うす暗い中10分ほど走ると、赤いセラーが目立つ「シャトー レヴァンジル」を発見した。やがて夜が明けてからはポツン、ポツンと遠くに建物が確認できたので、シャトーらしき所へ順に車を向ける。「ヴュー シャトーセルタン」「ル ボンパストゥール」「ラ クロワ ド ゲイ」「クリネ」「レグリーズ」など、名立たるシャトー達が次々に出てくる。そしてついにポムロルの代名詞とも言えるあのシャトーも・・・。

聖ペテロと一緒に

「ペトリュス」のシャトーは、メドックの大きく立派なシャトーには見劣りするものの、近代的で清潔感のある建物であった。王者らしくポムロルの丘の中心、いちばん高い所にある畑はさすがにきれいに整備され、木には熟したメルローがたわわになっていた。ポムロルで唯一「ペトリュス」だけが、砂利のまじってない粘土質だけの畑を持つ。そこから獲れるこのメルローは、生まれつき見た目には解らない特別な味わいを持っており、エリート中のエリートである。誰もいないので一粒とって食べてみようと思ったが、見つかると国際問題になりそうなのでやめた。それにしてもこの辺は静かで、この1時間にまだ2人しか会っていない。のどかな畑の中で、ポムロルのぶどうはストレスも無く、すくすくと育っていた。

ところで、今回の旅行でどうしても写真に撮りたい場所が5ヶ所、その2ヶ所目は「シャトー ル・パン」の松の木であった。今や「ペトリュス」に肩を並べるほどのワインで、小さなシャトーながら頑張る姿がどうしても見たかった。今でこそ右岸ワインブームで、メルロー主体のリッチなワインが注目されているが、ボルドーで格付けがされた1855年当時は実際、箸にも棒にもかからなかったのだ。(当時、ジロンド河に橋は架かっていたようだが・・・)いずれにせよ、時を経てポムロルワインは今、かなりアツイ!!!

ポムロルの夜明け
ポムロルの夜明け。
シャトー レヴァンジル
私も大好きなシャトー レヴァンジル。
ペトリュスのぶどう もちろんメルロー
 小高い丘に実ったペトリュスのぶどう、黒々として美味しそう。もちろんメルロー。
今やポムロルを代表するシャトー ル・パン
ようやく見つけたシャトー ル・パン。大きなル・パン(松)が2本あるだけの小さな家だが、ここからポムロルを代表するワインが産まれる。
シャトー ラフルール
シャトー ラフルールはペトリュスさえも脅かす、ポムロルでも指折りのワイン。
ポムロルのシャトーが書かれた地図
ポムロルのシャトーが書かれた地図だが、この地図の場所自体いまいち分かりにくい。

079 フランス旅行記 ボルドー サンテステフ編

ラフィットの丘を超え、サンテステフに向かう。サンテステフと言えば、コス・デストゥルネル、モンローズ、カロン・セギュールのトリオである。この3つのシャトーはそれぞれに根強いファンを持っており、サンジュリアンのラスカーズ同様、1級に引けをとらない評価を受けることもしばしばである。特にモンローズは昔からポイヤックの「ラトゥール」、サンテミリオンの「オーゾンヌ」とともにボルドーで最も長熟な(飲み頃になるのが遅い)ワインとして有名で、モンローズ信者なる者も多いとか。もっともサンテステフワインは渋みの強いタニックさが身上で、そのタンニンがまろやかになるまではある程度寝かせる必要がある。最近はだんだん早飲みに移行してきた感はあるが、それでも10年は寝かせたい。

サンテステフの入り口 コスラフィットがポイヤック最北なので、すぐ隣がサンテステフのコス村だった。その「COS」という標識の向こうに見覚えのあるアジア調の建物が「ようこそ!サンテステフへ」と出迎えてくれた。コス・デストゥルネルのシャトーがラベルそのまんまの姿で建っている。シャトーが描かれていることの多いボルドーの中でも、ひときわ目を引き印象深いラベルがこのコス・デストゥルネルだ。「コス」と聞いて、エレガントな味わいとともにアジア調のこのシャトーを思い描くのは、ワイン好きなら当然であろう。

モンローズの畑はジロンド河をのぞむ小高い丘に広がっていた。車がすれ違えない細い道を入っていくと小さな鷲の門が見える。車を降りて1枚パシャリ!もう1枚パシャリ。横にある作業小屋の前で7,8人がタバコを吸いながら畑作業の準備をしていた。しばらく手を止めて鷲の写真を撮っている物好きな日本人を観察していたが、私の「ボンジュール!」に笑顔で答えた後は、なんだか誇らしげに畑へと歩いて行った。お世辞にも立派なシャトー構えではないが、そんな誇りを持って仕事をしている彼らに支えられ、天下のシャトー・モンローズが産まれると実感した。

今回私は数々のシャトーをまわって来たが、最も印象に残っているのが「カロン・セギュール」である。日本でもハートのかわいいラベルが人気のワインなので、知っている人も多いと思う。ただ、格付けされたシャトーではボルドー市からいちばん遠い位置にあり、人気のわりに訪問者は少ない。(最北のカロンに限らず、よほどの思い入れがないとサンテステフにまでわざわざ足を運ばないだろう。)また、現在もオーナーが住んでいる数少ないシャトーでもある。抹茶茶碗の名品も使うことにより味わいが深まるように、そこで暮らすことで風格が増す、ワイン造りにとっても大事な要素なのかも知れない。生活感まではないが、オーナーのあたたかい愛情が注がれたシャトーという感じだ。目立つ案内看板は出さない主義だと言うから、見せ物的なシャトーでないことがまた心をくすぐる。探して探してたどり着いたカロン信者に、シメトリーなすばらしいシャトーと丘にひっそり建つ教会がまぶしかった。1級より3級のカロン。その心がすこしだけ分かったような・・・・。

アジア調が印象的なコス・デストゥルネル
アジア調が印象的なコス・デストゥルネル。
朝日を背に立つモンローズの鷲
朝日を背に立つモンローズの鷲。
シャトー・モンローズの白いらせん階段
モンローズの白いらせん階段。ここを訪れた者だけに与えられるトロフィーのよう。
カロン・セギュール
シンメトリーがすばらしいカロン・セギュールのシャトー。
カロンの畑
静かなカロンの畑。遠くに見えるのは教会のようだ。

2008年10月13日

078 フランス旅行記 ボルドー ポイヤック編

現在の第1級格付けシャトーは5つ。グラーヴはペサック村の「オー・ブリオン」、マルゴー村の「マルゴー」、そして「ラフィット・ロートシルト」、「ラトゥール」、「ムートン・ロートシルト」の残り3つはこのポイヤックに集まっている。これらに続くワインも粒ぞろいで、ボルドーを語るにはポイヤック抜きには始まらない。骨格のしっかりした大型メドックワインの大半は、この場所から産まれると言っても良い。もともと芳醇な香りと熟成力を兼ね備えた力強いワインが特徴の地域であるが、その「グラマラスなボディ」に各シャトーが「特徴のある服」を着せて、個性を競っているという表現が適していると思う。ラフィットの「繊細さ」、ラトゥールの「安定感」、ムートンの「力強さ」は、よく3者を比較して使われる言葉だが、1級はまた別格で、一般のワインに対する評価をはるかに超えた「雲の上での背比べ」みたいなものである。

ポイヤックのメインストリートボルドー市から北へ北へ、さすがにこの辺まで来るとのどかである。ワイン街道D2を脇に入れば、いつまで経っても次の標識が出てこない細い道が多くなる。また地元の車がけっこうなスピードで飛ばすので、道を間違えたと気づいていてもユーターン出来ず、そのまま次の交差点まで行ってしまう事もしばしばである。慣れない私のような者が右往左往しだすとキリがないので、「位置確認の目安」が必要だと目印と位置関係を必死に頭にインプットした。バージュの丘を越えたバタイエやランシュ・ムーサの辺りは分かりづらいため、オーバタイエの白い塔を目印にずいぶん方向を確認した。D2からかなり離れて訪問者は少ないが、バタイエなどは手入れの行き届いた素晴らしいシャトーで、地味ながらもポイヤックの底力のようなものを感じた。

さて、D2に戻りラトゥールのシンボルである丸い塔を右に見ながらしばらく走ると、小さな港町であるポイヤックの中心街に到着した。夏はバカンスを楽しむ家族がキャンピングカーを連ねてやって来るそうで、そこそこの賑わいを見せている。広大なぶどう畑にひらけたオアシスといったところか。ヨットハーバーを望むメインストリートにはレストランが並び、ホテルやワインショップもある。やはりポイヤックのレストランでは羊のグリルに赤ワインなのか?と思ったが、そこの短パンにタンクトップのお客は、そろって大皿シュリンプ(海老)サラダを食べていた。運転のある私は飲めないので、グルメの雰囲気だけでも・・・と店をのぞいて見たのだが、ワインよりビールをがぶ飲みする姿に、すこしテンションが下がった。ぶらぶら歩いても別段ここで取り上げることも見つからないので、まだのシャトーをまわり、ラフィットに向かうことにした。(尚、個々のシャトーのついては、またワイン入荷時に写真とともに紹介する予定なのでどうぞお楽しみに。)


ピション ロングヴィル・バロン
ポイヤックへ入るとすぐ左手に、ひときわ目を引くシャトー ピション ロングヴィル・バロンが見えた。

ラトゥール
ジロンド河のほとりにたたずむ有名なラトゥールの塔。昔の鳩小屋だそうだ。
ラフィット
街道からのラフィット。庶民は指をくわえながら眺めるしかない・・・という感じ。
ムートン
ムートンへの入り口。かのフィリップ男爵も歩いたカーヴへの道。
シャトー オー・バタイエの白い塔
オー・バタイエの白い塔。上に立つマリア様に何度元気づけられたことか。

2008年10月09日

077 フランス旅行記 ボルドー サンジュリアン編

シャトー・ベイシュヴェルマルゴーを抜けて、D2を北へ走るとまもなくサンジュリアンベイシュヴェル村に入る。まずシャトー・ベイシュヴェルが右手に現れ、さっそくウインカーを出す。白い塀に囲まれた大きな建物ときれいな花を使い整えられた庭は、道行くドライバー誰もが目を奪われる。その日もイギリスからの観光客が大きなバンを乗りつけ、ガイドブックを手にワイワイやっていた。正面の門ではカップルの女性がポーズをとり、男性がカメラを縦に横にとアングルを決めている。(三脚を貸してあげようと思ったが、おせっかいのようでやめた。)それにしてもさすがにボルドーで最も美しいと言われる邸宅、人気がある。ベイシュヴェルの真向かいにはブラネール・デュクリュの四角いシャトーが見える。サンジュリアンには他にもボーカイユやラローズ、ラグランジュ、バルトン、タルボなどスマートで綺麗なシャトーが多いが、それはそのまま気品としてワインに良く表れていると感じた。

マルゴーとポイヤックに挟まれて地味な存在のサンジュリアンだが、ワインは両方の特徴をうまく取り入れた秀逸なものが多い。1級こそないものの、この地区の2級シャトー達が良い年には1級にひけをとらないワインを生産することは皆知っている。それに続くシャトーも優等生がそろい、価格もまだまだ安いほうなので、上手にボルドーワインを楽しむならサンジュリアンはおすすめである。なかでも2級のレオヴィル・ラスカーズは、シャトー・ラトゥール(1級)の隣に畑を持ちながら、選別して気に入らないぶどうはすべてセカンドやサードワインにまわす徹底ぶりで、品質にも全くばらつきがない。今、格付けが見直されるなら、真っ先に上に上がるシャトーだと言われている、まさに「影の1級ワイン」である。

畑の先に目をやると、すぐそこにジロンド河が見える。近くまで行くと、老夫婦がのどかに釣りを楽しんでいた。岸辺には原始的な小エビ漁の網仕掛けが並ぶ田舎の河だが、大きくゆったりとした流れに長い間ボルドーワインを見守ってきた威厳すら感じてしまった。変わらぬ土と水はワイン造りにとっても重要な役割を担う。「母なる大地」に育つぶどうには、横で静かに愛情をそそぐ「父なる河」の存在が大きいのかも知れない。

さて旅を進めるが、感動というのは突然訪れるほうが喜びが大きい。日が暮れはじめる前にポイヤックで宿を探さないといけない・・・そんなことを考えながらカーブを曲がったら、レオヴィル・ラスカーズの門がいきなり目の前に現れた。(おかげで買ったワインが座席からいきおいよく転げ落ちてしまったが。)この門はワイン好きなら皆知っているし、興味がないならこのコラムをここまで読んでいないので余計な説明は省くが、サンジュリアンの象徴のような門である。今回の旅でどうしても写真に撮りたい場所が5ヶ所あった。そのひとつがこのレオヴィル・ラスカーズの門である。いずれにしても、今日を締めくくるにふさわしい光景に出会え、疲れたが満足、満足の1日であった。
・・・やがて日も暮れてきたので、今日はホテルをあきらめてこの門の前で寝ることにした。

シャトー・ブラネールデュクリュ
シャトー・ブラネールデュクリュ
シャトー・デュクリュボーカイユ
シャトー・デュクリュボーカイユ
父なるジロンド河で釣りを楽しむ老夫婦
父なるジロンド河で釣りを楽しむ老夫婦。左に見えるのがジロンド名物エビ漁の仕掛け。
レオヴィル・ラスカーズの門
レオヴィル・ラスカーズの門。目が覚めるとこんなすばらしい朝焼けが・・・感動。

2008年10月06日

076 フランス旅行記 ボルドー マルゴー編

D2へ向け、ボルドー市街を抜けるさてボルドー2日目からは、メドックはマルゴーからサンテステフまでのシャトーめぐり。ボルドー駅で車を借り、まずは「D2」へのアクセスを確認する。「D2」といってもSFロボットの名前ではなく、ボルドーからマルゴーやポイヤック村を結ぶ街道の番号である。ラトゥールやラフィットをはじめ、格付けワインの多くはこの「D2」沿いにシャトーを構えているので、地図が無くとも標識をたどれば有名シャトーに辿り着くいう、便利なワイン街道である。勢いよくスタートしたゲデレー号は、右側通行で慣れないうえ、朝のラッシュで混雑したボルドー市街を抜けるのに少々手こずったがなんとかその街道へ無事にたどり着いた。さあ、後はワインの国へといざなう道しるべ「D2」を頼りに真っ直ぐ走るだけ!!!。かなり興奮ぎみに、ギアをトップに入れアクセルを踏むのは西洋料理店ゲデレー店主。38歳。男ひとり旅・・・である。

・・・さて、1時間ほど走ると、いよいよ最初の目的地マルゴーへ到着。シャトー名が書かれた看板が賑わい始めたのでワイン好きならマルゴーだとすぐ分かる。格付けワインがいちばん多い町(村?)は思ったよりも小さく、静かな所で驚いたが、ワイン以外のために発展させる必要も無いと自分なりに納得する。街道脇のぶどう畑には雑草を刈る人やトラクターをチラホラ見かけた。もうじき9月だから、収穫に向けての最終手入れをしているのだろうか、近くの女性にたずねるとそこはシャトーマルゴー(第1級)の畑だと言う。よく見ると張りのある大きいぶどうが黒々と、いかにも旨いのをつくりそうな顔をしてぶら下がっている。「ひと粒ちょうだいな」と女性にお願いしてみようと思ったが、モラル無い日本人の典型のようだと思いとどまった。
パルメを過ぎ、D2沿いのディフォールヴィヴァンを左へ入るとローザンセグラ、ガシー、右へ入るとすぐシャトーマルゴー。中心にはマレスコサンテグジュペリやフェリエール。大きな城を構えるディッサンやラスコンブ、カントナックなども中心から10分も走ればたどり着く。その他個々のシャトーについては、そのワインが入荷した時に写真と一緒に紹介することにして、ここではマルゴーの特徴を述べたい。

「マルゴー」という響きは、甘美な女王のイメージを思い浮かべるが、やはりその特徴はうっとりさせる華やかなブーケにある。抜栓した後一瞬一瞬移りゆく魅惑のブーケはマルゴーファンの心を捉えはなさない。「はかなさ」にこそマルゴーの美学があるように思う。細かい砂利質の白っぽい土壌に植えられたぶどうはカベルネソーヴニオンが中心で、繊細で天候によって左右されやすい難はあるが、フィネスやアロマの複雑さ、リッチさは他のアペラシオンの比ではないと言われる。味わいの面で言うと、私自身全般的に軽い印象を持っているが、(マルゴーとパルメ以外は)ブーケとアロマのまろやかさを楽しむのが、マルゴーの特徴なのかもしれないと最近感じている。(現地で飲むと違うのかと今回も何本か飲んだが、どれも飲みやすく華やかさはあるもののインパクトに欠ける感じがした。)多くのマルゴーワインはビンテージにバラつきがあるため買いづらく、愛好家には大変なリスクがあるのは事実だ。あくまで個人的な意見だが、ワイン価格の高騰で消費者は味わいに金額相当の力強さを求める傾向があり、ポイヤックやサンテステフ型に人気が集まっているように思う。レストランでもボディとブーケを兼ね備えた1本でないと、「マルゴー」というネームバリューだけでは売りづらい時代になったかもしれない。

作業用のトラクターとすれ違う
ワイン街道では、ぶどうを消毒したり、剪定するトラクターと頻繁にすれちがう。
France-2008-2-046.jpg
いよいよマルゴーに到着。見えるのはディフォールヴィヴァンのカーヴ。
マルゴー畑で作業中のマダム
シャトーマルゴーの畑で作業していた女性に話を聞く。ポルトガルからこの時季だけ出稼ぎに来ているのだという。
ご存知! シャトーマルゴー
第1級シャトーマルゴー。
地平線まで続きそうな畑
地平線まで続いていそうなぶどう畑。
ご存知! シャトーパルメ
手入れの行き届いたシャトーパルメ。                         

2008年10月03日

075 フランス旅行記 ペサックへの道 シャトーオーブリオン

ゲデレーには今、シャトーオーブリオン1995年とそのセカンドのバアン オーブリオン2003年が眠ってますボルドー市街から南へ、1級格付けワイン「シャトーオーブリオン」に向かいペサック街道を歩く、とにかく歩く。正確な地図はないが時間はあるのだ。ハーフマラソンなのかフルマラソンなのかトライアスロンなのか分からず、勢いにまかせとりあえずスタートしたランナーの心境である。もちろんはじめての土地で多少の不安はあったものの、迷ってもいづれは「有名なシャトーオーブリオンまであと何キロです」や「オーブリオン!!こちら こちら こちら」みたいな案内看板が出てきて、目的地まで導いてくれると信じていた。歩き続けて1時間半が経過するまでは・・・。                                                                                                          


ボルドーで最初に造られたのはグラーヴワインで、最初にイギリスに輸出したのもグラーヴだそうだ。メドックのマルゴーやラフィット、ラトゥールが歴史上に登場する前からこのグラーヴ地区ペサック村のオーブリオンは有名だった。それは17世紀、オーナーのポンタック家がロンドンのテムズ河沿いに「ポンタックの頭」という居酒屋をつくり、その店で出していたワインがたいへん人気があったからである。評判はイギリスのみならず、オランダや諸外国に伝わり、ボルドーからワインを自国に持ち帰るために高速船まで開発したほどだから、当時からオーブリオンはよほど旨かったらしい。やんややんやと大きな帆船がボルドーの三日月港に乗り付けている絵はアンティークショップの壁でよく見かけたが、当時のボルドーを象徴する風景なのだろう。オーブリオン伝説の幕開けはつまり、ボルドーの幕開けであったともいえる。
そんな訳で、ボルドーにとって先駆者的役割を果たした「シャトー・オーブリオン」、1855年に制定された61のシャトー格付けの第1級に君臨しているのも当然であろう。また、唯一メドック以外で選ばれているのもうなづける。
                                                               

・・・さて、シャトーへの道は行けども行けども、待てど暮らせど看板は現れない。途中7人に道を尋ねたが正確な解答はゼロ!地元に居ながらオーブリオンを知らないとは・・・。ただ、ここまで来て引き返すにも返せずと、まさに半泣き状態で2時間が経過した頃、ようやく「PESSAC」の標識を見つける(結局ひたすらまっすぐ歩き続けて正解だった)。喜びと興奮をおさえ、バス停に座っていた老人に尋ねると、「シャトーはすぐそこだよ」と笑顔で答えてくれた。8人目が指差す先には、歩きつかれて汗だくの訪問者をねぎらうように、オーブリオンと書かれた大きな門が手を広げて佇んでいた。 
                                                                                                                                               


ここまで歩きっぱなしで約2時間かかりました
ひたすら歩き、ようやく見つけたペサックの文字。

国道250号をはさみ向かい合うオーブリオンとラミッション・オーブリオン
もうすぐそこ、右がオーブリオンで左がラミッション・オーブリオン。


さすがりっぱな門構えでございます
ついに到着。 あきらめなくて良かった。


一礼してから入りました
さすがに1級シャトーは風格が違う。一礼してから入門。


シャトーへの道
門を入ってさらにシャトーまでぶどう畑の道がつづく。


思わず手が伸びそうな おいしそうなぶどうでした
グラーヴは砂利の多い土壌。このおいしそうなぶどうはカベルネソーヴニョン。


やはりカーヴの見学までは無理でしたが、雰囲気を充分満喫しました
ワインラベルで見慣れた光景。それが今、目の前にある感動をかみしめる。