034 剣崎なんば
今やほとんどの国の料理に使われる食材「唐辛子」。日本でも文字通り「唐」から渡来し、食文化に深く根付いた薬味として重宝されている。よく使われる七味唐辛子の七味とは、とうがらし、胡麻、ケシの実、山椒、麻の実、ミカンの皮、菜種(なたね)のことで、そば屋などでは欠かせない究極の日本ブレンド物だ。
ビタミンCやカプサイシンの栄養素があるが、バクバクと丸かじりはできないので直接的栄養効果は期待できない。しかし、辛味成分には血液循環促進、食欲増進、殺菌効果、代謝促進などの薬効があるので、好みで料理に適量加えるとよい。韓国や中国に肥満が少ないのは、唐辛子の脂肪代謝促進効果のおかげであるとも言われている。
ゲデレーでは、主に辛味がアクセントになるパスタ料理、アラビアータやアーリオオーリオエペペロンチーノなどに使うほか、ピクルスやトッピングオイル、プリザーブの材料としてもいろいろな種類の唐辛子を探して使う。なかでも白山市の剣崎町で作っている「剣崎なんば」は最高だ。じっくり火を入れると香ばしくつよい風味が出て、辛さの後には上品なあまみが残る。よく見かける唐辛子の3倍ほどの長さで細いのが特徴、自分でも育てようと毎年苗を植えるが、普通のものに比べ難しいようだ。写真は昨年実ったものだが、店の使用量を自家収穫するのはさすがに無理であった。
個人的にも唐辛子、にんにく、豚肉がたっぷり入ったトマトスパゲッティ(アラビアータ)が好きなので、剣崎なんばと完熟トマトが揃った時は是非おすすめしたい自慢料理のひとつである。





