033 バンシュのお祭り
ベルギーの首都ブリュッセルから南へ約50キロにある小さな町BINCH(バンシュ)、2月のこの時期だけは異様な盛り上がりを見せ、新聞の一面やトップニュースを独占する。2003年にユネスコの無形文化遺産にも登録された盛大なお祭りが催されるからだ。訪れたのは最終日、もちろん「ジル」のカーニバルが目当て。それにしても人、人、人で町に入るやいなや身動きとれません状態でびっくり。「ジル」とは(写真にある)派手な格好をした男達のことで、その古いインカ帝国の衣装は1549年にこの地方を治めていたハンガリーのマリーが宴の席にインカの踊り子を登場させたのが始まりだという。木靴を履き、太鼓に合わせて町を練り歩く時は奇妙な仮面をかぶり、パレードの時にはガチョウの羽の付いた大きな帽子をかぶり華やかに行進する。なんでもベルギー生まれの男性でバンシュに住んでいてどこどこに所属して・・・と、誰でも真似て参加することは出来ない。「ジル」になることはバンシュ人にはとても名誉なことなのだそうだ。さて、その盛大なお祭りは「ジル」たちが投げるオレンジ争奪戦でピークをむかえる。もらうと幸せになれるというその赤いオレンジだが、若いジルたちは面白がって周りの建物に全力投球で投げつけるので、あちこちから赤い雨が降り、あまり諸事情の分かっていない観光客にはクリーニング代の方が気になりそうなハチャメチャ具合。なんとも陽気で楽しいお祭りであった。

軽快なリズムに合わせ木靴で大地を踏みしめ、そして大地から寒い冬を追い出して春を呼び起こす。バンシュに漂うオレンジの香りは、春の訪れを感じる香りなのであろう。
ゲデレーでは4月より、この楽しいバンシュのお祭りをモチーフにしたビール「バンショワーズ」をおすすめビールとしてご提供いたします。この機会にぜひバンシュテイストを味わってください。スペシャルペールエールのブロンドとスペシャルブラウンエールのブリューンの2本。ともにベルギービールらしいふくよかなコクをもつ素晴らしい味です。




