028 クリスマス
日本人ほど宗教、信仰にこだわらない国民もめずらしい。先月京都のあるお寺で出会った20代のカップルは、首から十字架のネックレスをさげ、パンパンと2回かしわ手を打ってお参りしていた。妙な感じだったが、彼らも幸せを願ってのことだ。
教えや信仰心はどうであれ、私たちが子供の頃はクリスマスにはサンタクロースがプレゼントを持ってやって来ると信じていた。自分の背丈ほどあるクリスマスツリーを飾り、枕元には出来るだけ大きい靴下を置いて眠ったものだ。サンタクロースという呼び名は、もともとオランダ語の方言Sante Kiaas(聖ニコラウス)からきたもので、実在した人物がモデルといわれている。寒い冬、慈悲深い心を持った彼は恵まれない人々に金貨を届けてまわっていた。貧しくて家族と離れ離れになる可哀そうな少女がいたが、その晩ニコラウスが投げ入れた金貨が暖炉に干してあった靴下に入り、その少女と家族は一緒に幸せに暮らすことができたという心温まるお話があるそうだ。サンタさんに最新のゲームをお願いする最近の子供たちにはとうてい分からない話だが・・・。
そんな聖ニコラウスのおかげもあり、ゲデレーも毎年クリスマス時期は早々に予約で一杯になる。聖なるクリスマスの雰囲気づくりにと、12月には店内にクリスマスツリーを飾ることにしている。妻が幼い頃に使っていたツリーを引っ張り出してきたのだが、その古いレトロ感が店とマッチして良い。冬でも葉が落ちないモミの木は永遠の命の象徴として古くから愛されてきたようで、妖精が宿って幸せを運んでくると信じられているそうだ。ゲデレー開店時に植えた駐車場のモミの木もずいぶん大きく(宿りごろに)成長したので、そろそろ妖精たちが笑っている姿が見られるのではと期待している。




