020 アナログ時間
便利な世の中になったものだ。インターネットのおかげで、こうやってゲデレーからのメッセージを瞬時に伝えることが出来る。むろん一方通行ではあるが、日に100人近く(データ2006年9月)もアクセスがあるのはありがたい。カセットテープからCD、ビデオからDVD、カメラもテレビもデジタルと、アナログの時代が終わりを告げようとしている今、引導を渡す役目は「ケータイ」が担うのであろう。今もなお進歩し続けるケータイには高性能カメラをはじめとする様々な機能があり、もはや単なる通信手段ではない。普及率も100%に近く、ゲデレーでも予約の際、連絡先はだいたい携帯番号を告げられる。便利になった反面、すぐに連絡出来る安心感からか、約束の時間は「少し遅れます」のひと言で破られることが多いのだが・・・。
ところで、「店内での携帯電話はご遠慮下さい」とお願いしているレストランも随分あるが、当店では基本的にお客様のモラルに任せている。話し声や着信音が迷惑にならなければそれで良い。当店は40~60代のお客様が多いのでそうでもないが、10~20代で賑わう店では、左手でメールをしながら右手でフォークを口に運ぶ光景もめずらしくないと聞く。食べ方をどうのこうの言う権利はないが、もっと食事の場を楽しんでほしいと残念に思う。
私は携帯電話を持っていない。街の公衆電話が次々と消えて、外出先では不便な時もあるが、それでもあまり必要性を感じない。友人とは、急ぎの用事がない限りはがきでやりとりしている(これ本当!)。際限なく文字を送れるメールと違い、限られた紙の中で伝えたい事をまとめるのは意外に難しいもの。また、1つの皿に盛る料理と同じで、1枚のはがきはその人の個性やその時の心境を面白い様によく表現する。文通を薦めるつもりはないが、アナログの自分を楽しむ時間もたまには必要だと、こんな時代だから強く思う。特に食事は本来、楽しい時間なのだから。




