石川県 金沢市近郊、白山市のイタリア料理、フランス料理、ベルギー料理、西洋料理の専門店 ゲデレー GODOLLO ベルギービール、フランスワインも充実
西洋料理店ゲデレー フランス料理、イタリア料理、ベルギー料理、ベルギービール、ワイン

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2006年10月27日

021 名窯ヘレンド

ハンガリー ヘレンド村のマンホールの蓋ブダペストの南西約120キロにあるヘレンド、ハンガリーいや世界を代表する磁器がこの小さな村から生み出される。ヘレンドに窯が開かれたのは1826年、フランスのセーヴル窯やオーストリアのアウガルテン窯より100年も遅れてのことだそうだ。時代の流れで陶磁器業界も近代化が進むなか、ヘレンドは創業からずっと機械の導入を拒み続け、職人スタイルを通してきた。形づくりから絵付けまですべて手作業、その一貫したこだわりは高い品質と芸術的な美しさを生み出し、機械には出せない味わい深さが感じられる。特に絵付けの繊細さはまさに芸術といえる。(現地では一連の工程が見学できる。訪れたのが雪の降る2月で、見学者は私と妻だけだったが、真面目そうな女性の職人さんがやって来て目の前で絵皿の色付けを見せてくれた。食い入るように見ている私たちに気づき、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑ったのがとても印象的だった。)
ヘレンド磁器は19世紀半ばからヨーロッパ貴族の間で愛好され始め、万博などを機に世界中のVIPや陶磁器ファンを魅了した。また「ゲデレー」に代表されるシノワズリー(中国趣味)の様式を取り入れ、独自の世界を確立したことでファン層を広げた。

ヘレンドの特徴であるハンドペインティングは熟練の職人によって生み出される時代遅れなまでの徹底した手仕事で今日の地位を勝ち取ったヘレンドには、歴史と誇りを感じさせる重量感、堂々とした風格が感じられる。そして何より素朴な職人さんのあたたかさが伝わってくるようだ。

当店でも、コーヒー、ティーカップを多種用意。ぜひハンガリーの名窯ヘレンドを楽しんでいただきたい。

2006年10月21日

020 アナログ時間

便利な世の中になったものだ。インターネットのおかげで、こうやってゲデレーからのメッセージを瞬時に伝えることが出来る。むろん一方通行ではあるが、日に100人近く(データ2006年9月)もアクセスがあるのはありがたい。カセットテープからCD、ビデオからDVD、カメラもテレビもデジタルと、アナログの時代が終わりを告げようとしている今、引導を渡す役目は「ケータイ」が担うのであろう。今もなお進歩し続けるケータイには高性能カメラをはじめとする様々な機能があり、もはや単なる通信手段ではない。普及率も100%に近く、ゲデレーでも予約の際、連絡先はだいたい携帯番号を告げられる。便利になった反面、すぐに連絡出来る安心感からか、約束の時間は「少し遅れます」のひと言で破られることが多いのだが・・・。

ところで、「店内での携帯電話はご遠慮下さい」とお願いしているレストランも随分あるが、当店では基本的にお客様のモラルに任せている。話し声や着信音が迷惑にならなければそれで良い。当店は40~60代のお客様が多いのでそうでもないが、10~20代で賑わう店では、左手でメールをしながら右手でフォークを口に運ぶ光景もめずらしくないと聞く。食べ方をどうのこうの言う権利はないが、もっと食事の場を楽しんでほしいと残念に思う。

私は携帯電話を持っていない。街の公衆電話が次々と消えて、外出先では不便な時もあるが、それでもあまり必要性を感じない。友人とは、急ぎの用事がない限りはがきでやりとりしている(これ本当!)。際限なく文字を送れるメールと違い、限られた紙の中で伝えたい事をまとめるのは意外に難しいもの。また、1つの皿に盛る料理と同じで、1枚のはがきはその人の個性やその時の心境を面白い様によく表現する。文通を薦めるつもりはないが、アナログの自分を楽しむ時間もたまには必要だと、こんな時代だから強く思う。特に食事は本来、楽しい時間なのだから。

2006年10月17日

019 レストランのイメージ

ベルギー フランドル地方の水の都ブルージュのレストランサッカーボール・・白黒、すいか・・夏、オランダ・・風車、あり・・働き者、連想ゲームのキャプテンが出すヒントは、誰もが潜在意識のなかで思い描くイメージに基づいている。「レストラン」が答えだとしたら、キャプテンはどんなヒントを出すのだろうか。幼い頃見た絵本の影響が強いのか、三角屋根のレンガ造りで煙突があって、入り口には赤いテントがあって、メニューや看板を照らす外灯がひとつあって・・は、私のなかの洋食レストランのイメージ。何となくそんな感じ。

ブルージュに旅行した際、外観だけではあるが当店とよく似たレストラン(兼ホテル)を見つけた。手本にしたわけではないが、絵本にはじまり、写真や映画、雑誌やテレビから長年感じとっていたイメージ、私が思い描いていたヨーロッパ風のレストランのかたちがこれだったのかも知れない。

遠く離れたヨーロッパにもジャパニーズレストランはけっこうあり、そこそこ繁盛している様子。入り口には、のれんに狸(たぬき)の置物、キリンラガーのビール看板、ウインドウには掛け軸や着物、鎧かぶとなどのディスプレイ、春夏冬(秋がないのであきない)中なんて出している粋な店まであり感心する。彼らなりにジャパンをいろいろ研究し、努力したのであろう。母国の人にはベタな雰囲気が逆に微笑ましいものだ。
今年5年目のゲデレー、100年以上も経つレンガや苔のはえた古いテントはさすがに真似出来ないが、これから少しでも良い雰囲気を出せるよう努力したい。

西洋料理店ゲデレー


2006年10月08日

018 水

ペリエ Perrier考えてみると「海外旅行」という言葉は、日本独特の表現だ。そもそも大和や武蔵といった馬鹿でかい戦艦が誕生したのも、海に囲まれた国ならではの水軍思考からであろう。昔から水とともに暮らしてきた日本人は、水害と隣り合わせとはいえ、その有り難さは身に沁みてわかっているはずである。海からとれる新鮮な海産物の恵み、山々からは名水が湧き出て、人々の喉を、やがては田畑を潤す。外国では水道水が飲める国は少なく、もちろんレストランやカフェに入ってもまず水は出てこない。世界中で生水がそのまま飲める国は珍しいのだそうで「水は買う物」という認識のない我々は、そんな時日本は幸せな国なのだとあらためて実感する。

最近はそんな日本でもミネラルウオーターがブームらしく、コンビニエンスストアでは競って種類を揃えているようだ。当店でもフランスのペリエを置いているが、水がおいしい石川県では都会ほど需要はないようだ。今回はミネラルウオーターって何ぞ?と思って調べてみた。
ミネラル分とはカルシウム、マグネシウムをはじめ、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガンなど水中に溶けている鉱物総量のことで、一般的にこれらミネラル分が多くなると苦味、渋味、塩味を感じるようになり、反対にミネラルが少なすぎると気の抜けた味になる。そして、ミネラル主要成分のカルシウムとマグネシウムの量が硬度として表される。日本の水の硬度が通常1リットルあたり20~30mgであるのに対し、ヨーロッパの水は200~400mgもあるという。軟水に慣れた日本人が飲んで下痢をするのも納得である。ちなみに硬度50mg前後がもっとも好まれる味わいとのこと。また、ヨーロッパのレストランでは、かならずミネラルウオーターは「ガス入り」か「ガスなし」かを聞かれるが、ペリエに代表される炭酸ガスの溶け込んだ水は、味をさわやかにするほか、舌や胃の神経を刺激し消化液の分泌を促進させる効果があるのだそうだ。

参考として、ミネラルウオーター先進国のヨーロッパでは品質保持のため、ナチュラルミネラルウオーターとして以下のような基準がもうけられている。
1.深部地下水である。
2.源泉からの直接採取(添加物なし、殺菌加熱なし)、現地でボトリング。
3.人体に有益なミネラルを含有し、その成分が変動しない。
4.水質汚染防止のための環境保全が常に行われている。

地球の7割は海、体の6割は水、料理や酒づくりも水が基本、やはり「水」は生命の源である。