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010 鍵のかかったウイスキー

ウイスキーと鍵前にも紹介したが、当店奥のバーの棚にはモルトスコッチが多く並んでいる。最近はファンが多いのでアイリッシュやバーボンも数本ずつ置くようになった。世界には5大ウイスキーなるものがあり、それぞれに個性がある。ウイスキーはみんな同じだと思っている人が多いようだが、飲み比べてみると味の違いははっきり分かる。5大ウイスキーとはアイリッシュ、スコッチ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの5つである。スコッチ党?バーボン党?とよく聞かれるのはメジャーで個性の強い2つだからであろう。

さて、その2本のラベルをよく見ていただきたいのだが、スコッチは「WHISKY」バーボンは「WHISKEY」。「E」の有無はスペルの間違いではない。言われてはじめて気づくことで、ましてやいくら考えても答えは出ない。昔からカウンターの隅で語られる酒談議の1つなのだ。
スコッチウイスキーのスペルに注目当時アメリカでは多くのアイルランド移民がウイスキーづくりを行なっており、アイリッシュのスペルをそのまま使ったのだという優等生っぽい定説はこの際無視しよう!それより、バーカウンターを面白く盛り上げるならこうだ。

アメリカ独立戦争の際に支援してくれたフランスのブルボン王朝にちなみ、名づけられた「バーボン」。麦からつくる従来のものに比べ、ケンタッキーでとうもろこしを主原料としてつくられる新しいタイプのウイスキーは、開拓時代たいへん珍重される。盗まれないように、カギのついた頑丈な木箱に大切に保管されていたという。そのカギ「KEY」がバーボンウイスキーにはいまだに付いているのだそうな。「E」にまつわるイーお話。