010 鍵のかかったウイスキー
前にも紹介したが、当店奥のバーの棚にはモルトスコッチが多く並んでいる。最近はファンが多いのでアイリッシュやバーボンも数本ずつ置くようになった。世界には5大ウイスキーなるものがあり、それぞれに個性がある。ウイスキーはみんな同じだと思っている人が多いようだが、飲み比べてみると味の違いははっきり分かる。5大ウイスキーとはアイリッシュ、スコッチ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの5つである。スコッチ党?バーボン党?とよく聞かれるのはメジャーで個性の強い2つだからであろう。
さて、その2本のラベルをよく見ていただきたいのだが、スコッチは「WHISKY」バーボンは「WHISKEY」。「E」の有無はスペルの間違いではない。言われてはじめて気づくことで、ましてやいくら考えても答えは出ない。昔からカウンターの隅で語られる酒談議の1つなのだ。
当時アメリカでは多くのアイルランド移民がウイスキーづくりを行なっており、アイリッシュのスペルをそのまま使ったのだという優等生っぽい定説はこの際無視しよう!それより、バーカウンターを面白く盛り上げるならこうだ。
アメリカ独立戦争の際に支援してくれたフランスのブルボン王朝にちなみ、名づけられた「バーボン」。麦からつくる従来のものに比べ、ケンタッキーでとうもろこしを主原料としてつくられる新しいタイプのウイスキーは、開拓時代たいへん珍重される。盗まれないように、カギのついた頑丈な木箱に大切に保管されていたという。そのカギ「KEY」がバーボンウイスキーにはいまだに付いているのだそうな。「E」にまつわるイーお話。





「ククルビタペポ」というややこしい学名をもつこの野菜、形はきゅうりに似ているが、実はかぼちゃの仲間。カリウム、カロテン、ビタミンA、C、亜鉛、鉄分などの栄養素が豊富で、健康野菜として地味ながら頑張っている。もともとメキシコが原産で日本に入ってきたのは1970年代半ば、歴史の浅い野菜だがここ何年かのイタリア料理ブームで、ズッキーニの名はよく聞くようになった。緑と黄色があり、今やレストランではメインの横にあしらう野菜としては欠かせない存在だ。もちろん野菜料理として立派な一品(衣をつけて揚げるフリットなど)にもなる。最近は近くのスーパーでもチラホラ見かけるが、巷での人気は今ひとつのようだ。