石川県 金沢市近郊、白山市のイタリア料理、フランス料理、ベルギー料理、西洋料理の専門店 ゲデレー GODOLLO ベルギービール、フランスワインも充実
西洋料理店ゲデレー フランス料理、イタリア料理、ベルギー料理、ベルギービール、ワイン

2009年07月01日

101 フランス旅行記 アルザス1 

シャンパーニュからTGVに乗り、アルザスへ。フランス旅行記の続き。

アルザス コルマール駅
アルザス コルマール駅に到着。
アルザス コルマールの風景
アルザス コルマールの風景。
アルザス コルマールの風景
アルザス コルマールの風景。
アルザス コルマールの風景 ワイン屋さん
アルザスといえば、まず思い浮かべるのが「コロンバージュ」と言う可愛らしい木組みの家、そしてワイン。ヴォージュ山脈に沿って170キロにも及ぶワイン街道には、中世の姿そのままの田舎町が幾つか残っており、今現在も美味しいアルザスワインを造り続けている。今回は「ハウルの動く城」の街並みのモデルにもなったコルマールという町に滞在し、ワイン街道を見学する計画である。
レストラン
ワイン街道の中心拠点であるコルマールにはワインショップはもちろん、レストランも数多くあり、シュークルートなどの名物料理と美味しいワインが楽しめる。建ち並ぶ木組みの家々は花で飾りつけられ、色とりどりの壁とマッチし、まさに映画の中に入り込んだような感覚になる。


・・・さて翌朝。晴れ。早起きをし自転車を借りるため店の開店を待つ。なにしろ旅は朝が勝負!充実した時間を少しでも長く、貴重な体験を少しでも多くと、こんな快晴の日は特に気がはやる。最初の目的地であるエギスハイムまでは10キロ以上、そこからリヴォーヴィレまでもまた10キロ以上はありそうだから、出来るだけ早く出発したいのだ・・・・が、なぜかこういう所の自転車係のおじさんは、だいたいモタモタするのだ。

レンタル自転車
レンタル自転車屋。
ひたすら自転車をこぐ
おじさんが出してきたのは、ママさん自転車に毛がはえたような自転車だったが、まあまあ仕方ない。モタついている時間はなく、とにかくエギスハイムへとひた走る。エギスハイムはアルザスで最初にワイン造りを始めた村、アルザスワインの出発点である。
自転車専用道路
自転車専用道路。
ワイン街道
30分ほどで郊外のワイン街道へ出た。
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山肌を覆う一面のぶどう畑を眺めながら、新鮮な空気を胸いっぱい吸い込む。抜けるような青空が広がり、ペダルをこぐ足にも自然に力がみなぎってくる。時折、すれ違う自転車たちと軽い挨拶を交わしながら、ツールドフランス並みのスピードでエギスハイムへ到着。
エギスハイムへ到着

エギスハイムの町並み
エギスハイムの町並み。まだ早いのか、あまり人がいない。ゆっくり町を見学する。
ワイン生産者の名前が書かれた案内板
ワイン生産者の名前が書かれた案内板。小さい村ながら今も多くの生産者がワインを造っている。
ワイン生産者
ワイン生産者。
ワイン生産者
ワイン生産者。

アルザスワインは単一品種のぶどうで造られるのが特徴で、ボルドーやブルゴーニュのようにシャトー名や村名ではなく、単純にそのぶどうの品種名がラベルに書かれている。アルザスらしいラベルデザインも魅力的で、多くがドイツのモーゼルタイプ緑色の瓶に入って、とてもスマートである。

1580年創業のレオン・ベイエ
1580年創業のレオン・ベイエは世界的にも高い評価を得ており、有名である。入口が開いていたので、さっそく試飲をお願いすることに・・・。
代表品種のリースリング
快く3種類のワインを試飲させてくれた。まずは、さわやかで良質なアルザスワインを生み出す代表品種がリースリング。すばらしいブーケと適度な酸味、他には見られない上品な果実味が特徴。
ゲヴェルツトラミネールとピノグリ
芳醇なバラの香りのようなアロマを持つ品種はゲヴェルツトラミネール。独特の風味が愛好家に大変好まれている。約300年前にハンガリーのトカイから移植され、トカイダルザスとも言われる品種がピノグリ。黒ぶどうだが薄いピンク色の白ワインができ、まろやかだが力強さもあわせもつ。とても美味しかったゲヴェルツトラミネールを1本購入。

エギスハイムをあとにする
お昼前、観光客で混んできたのでエギスハイムを出発し、次のリヴォーヴィレへ向かう。

2009年06月07日

100 休日の1枚

なぜイカロスはそんなに高く飛んでしまったのか。若さゆえ、もっと大きく高く羽ばたきたいという衝動を抑えることができず自分を見失ってしまったのか。「低く飛べば波しぶきで翼が重くなり、高く飛べば太陽の熱でロウが溶けてしまう。空の中ほどを飛びなさい。」と、幽閉されていた塔から飛び立つ時に父に言われていた。ふたりで作ったその翼は、鳥の羽を1枚1枚ロウで固めたものだ。忠告を無視したイカロスは海に落ちて死んでしまう。失敗してやり直せるなら良いが、若者たちは可能性や過信の裏側に恐い一面も持ち合わせている。ギリシャ神話「イカロスの翼」からの教訓。

がんばれ!人力飛行

早朝、近くの駐車場で金沢工業大学の学生たちが人力飛行の練習を行っていた。テレビでおなじみの鳥人間コンテストに出場するらしい。研究に没頭し試行錯誤をくり返し、「目標」という太陽に向かって羽ばたいている姿が、40歳目前の私にはとても微笑ましく映ったので写真を1枚撮った。頑張れ!!そしてその飛行機の翼がロウで固めてないのなら、いらん心配はせず、空高く飛んでほしい。

2009年06月05日

099 新入荷のお知らせ

ボルドー オー・メドック ブルジョワ級 「シャトー・ド・ラマルク 2000年」が入荷いたしました。通常7800円を今回特別に4800円にてご提供!!12本限定で、なくなり次第終了いたします。

シャトー・ド・ラマルク2000年
「ラマルクは、メドック中央部の典型的で良好な中量級ワインである。まろやかで、しなやかでやわらかく、熟した果実の味わいと、サンジュリアン的なエレガンスな感触が混じったワインのよう・・・(ボルドー第4版より)」  ボルドーの2000年は最高の当たり年、ビッグヴィンテージです。先日試飲しましたが、熟した果実味があふれて、まさに今飲み頃をむかえているという感じがしました。ぜひこの機会にお楽しみください。電話で予約受付中です。
静かにたたずむラマルク城
ラベルに描かれているラマルクの城(2008年9月訪問)。尚、今回このコラムを見て「シャトー・ド・ラマルク2000年」をご予約のお客様で、ご要望があればこのラマルク城の写真をプレゼントいたします。

2009年05月30日

098 「西洋」料理店

スーパーの食品売り場で、玉ねぎが赤いネットに、オクラが緑のネットに、みかんが黄色いネットに、にんにくが白いネットに入って売られているのは、実際の色より鮮やかに見せるためだという。ひとつの色に囲まれているところは、囲んでいる外側の色に似て見えるという同化現象効果(フォン・ベゾルト)を利用しているのだそうだ。色彩心理の洗脳ともいえる、一種のテクニックである。

フォン・ベゾルト効果

それはそうと、店主であれば他の店にはない独自の「色」を考えてみる。他にはない色を出せば、確かにこの不況の時代にも強い。では西洋料理店ゲデレーの色は何色であるか、いやこんなご時世だから青息吐息で考えはじめたのではなく、それは常に思っていることである。愛想笑いが出来るタイプではない、料理の味にはもちろん自信はあるが値段だけの勝負ではSゼリヤ系レストランには負ける、ボトルをクルクル回すバーテンダーやフラメンコダンサーもいない・・・。となるとやはり、落ち着いた雰囲気を基本にした「西洋色」を前面に出すのが良いと、最終的に考えはまとまる。

サムライが洋服を着始めてから西洋に対しての同化願望はあるわけだから、平成時代の今、外見的にも内面的にも日本人っぽい日本人を見つけることのほうが難しい。日本色と西洋色は混同され単純な色では表せなくなっているし、難しいことわざを自在にあやつるデーブスペクターの方が、内面的にはよっぽど日本人らしい色を持つ。さて、そんなグローバルに西洋化された現代日本に「西洋料理店」として店を構えたゲデレー、店主の私がのぞき見た西洋を色に形にしていくしかない。辞書でも「西洋」は漠然とヨーロッパ諸国やアメリカを指すのだから、なんとなく中途半端な位置付けであることは否めない。したがって西洋風ネット(網)の力も存分に借りながら定義のない自己満足の世界で自分なりの雰囲気を作っていく、それもまた楽しいものだ。都会の店のように金髪で鼻の高いウエイターでもいればさらにフォン・ベゾルト効果は高いのだろうが、お客様が満足しているのなら網の中身の良し悪しを問うことに意味はない。この石川で、「西洋料理店」という確固たるポジションが確立できるよう今後も地道に努力を続けていきたい。

西洋料理店

2009年05月19日

097 フランス旅行記 シャンパーニュ3 アイ

エペルネーから電車でアイへ向かう。ボランジェなどで有名なアイ村のシャンパンは、黒ぶどうピノ・ノワール種を多く使ったコクのある味わいが特徴で、ちいさな村ながら世界中に注目されている。

ボランジェの畑 ピノ・ノワール

アイ駅は本当にちいさな田舎の駅で、私のほかには数人の小学生が降りただけだった。そしてあいにくの雨・・・。注目はされてもわざわざアイまで来る人は少ないのか、標識や地図も見当たらない。とりあえず小学生の後ろを怪しまれないよう一緒について行くことにした。それにしてもヨーロッパの田舎は、時が止まったようにゆっくりゆっくり流れている。日本と同じ速さで時間が流れているとはとても思えない。雨さえ上がってくれれば、のどかな散策なのだが・・・と、やっと見つけた小さなカフェで雨宿りがてらのコーヒーブレイクとした。
カフェ内では数人がカウンターでワイン片手に半分出来上がっている様子。聞けばシャンパン工場で働く仲良し3人組で、昼休みの団らん中らしい。いちばん明るいおじさんは老舗メーカー「ゴッセ」、あとのふたりは「ボランジェ」の樽工場で働いている人たちだそうだ。私が日本でレストランを営んでおり、ワイン産地巡りとしてこの村へやって来たと伝えると、「よし、俺について来い!」と雨の中を足早に歩き出した。幸運にも「ゴッセ」のマネージャーに頼んで、特別にカーヴを見学させてあげるというのだ。
こんな地図じゃ分かんないぜとゴッセのおじさん
こんな地図じゃ分かんないぜ!ムッシュ。
俺が口をきいてやるぜとゴッセのおじさん
俺が口をきいてやるぜ!ムッシュ。
「ボランジェ」の樽工場
おじさんに付いてしばらく歩くと「ボランジェ」の樽工場に到着する。樽から「ボランジェ」の良い香りが漂ってきた・・・感じがした。
「ボランジェ」
あの007ジェームズ・ボンドも愛した「ボランジェ」。
ゴッセ
「ゴッセ」到着。


「ゴッセ」とは、当時アイの市長だったピエール・ゴッセが1584年に設立しシャンパーニュで最も古い歴史を持つメゾンで、加えて昔ながらの伝統的技法にこだわり続けている老舗中の老舗である。「ゴッセ」の製法の最大の特徴は、一番搾りのぶどう果汁だけを用い、マロラティック(MLF)発酵を行わないところにある。 <マロラティック発酵とは、乳酸菌を用いすっぱいリンゴ酸をまろやかな乳酸に変える発酵のことで、アルコール発酵の次におこなわれるため2次発酵とも呼ばれている。通常赤ワインの製造過程でおこなわれる発酵だが、ブルゴーニュ白ワインの多くは、まろやかで芳醇な香りを出すためにおこなっている。ロワールワインやブルゴーニュでもシャブリの酸味がシャープなのは、マロラティック発酵をおこなっていないからである> つまりは、ぶどう果汁本来の酸味とアロマが残り、とてもフレッシュなものになるということだ。

輸出担当のマネージャーのフィリップさん
輸出担当マネージャーのフィリップさんがこころよく出迎えてくれた。最大手の「モエ・エ・シャンドン」社と違い、このアットホームさが嬉しい。
アイの位置関係と特徴を丁寧に説明
アイの位置関係と特徴を丁寧に説明してくれた。
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工場内は、何とも言えないあまい香りに包まれていた。
ルミアージュ中
クリスマス用の大きいボトルを今ルミアージュしているのだという。もちろん手作業で、毎日少しずつ回して澱を沈める。
セラーの中はひんやり
セラーの中はひんやり。たくさんの古いヴィンテージワインが眠っている。
デゴルジュマン
さていよいよデゴルジュマン!ビン先に溜まった澱を抜き取る作業。
デゴルジュマン
先をマイナス30度近くで凍らせて栓を抜く。
デゴルジュマン
中のガス圧により凍った澱が飛び出す。
コルクを詰める作業
コルクを詰める作業。若いお兄さんは、異国からの見学者がうれしいのか、詰める前のコルク栓を2個おみやげにくれた。
誇りをもって仕事をするおじさん
誇りをもって仕事をするおじさん。
仕上げの作業
いよいよ仕上げ。ネックを包み、ラベルを貼る。
特別に試飲
最後に試飲まで!!グラン・ミレジム1999年とセレブリス ブラン・ド・ブラン。青リンゴにも似たフレッシュな香り!
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「シャンパーニュのピノ・ノワールは最高だよ!」と自信を持つフィリップさん、とてもめずらしいという「ゴッセ」のアンボネイを試飲させてくれた。ピノ・ノワール種で造られる赤ワインで、ロゼシャンパンなどを造る際に添加されるもの。他にはあまり出回らない貴重なワインだとか。当然美味。

このたび雨のおかげで思わぬ出会いがあり、有意義な滞在となったシャンパーニュ「アイ」。カフェで出会ったおじさん、誇りを持って働いていた「ボランジェ」や「ゴッセ」の皆さん、そして帰りは車で駅まで送ってくれたフィリップさん、本当にメルシーボークー!やさしい愛があふれる「アイ」からの突撃レポートはこれにて終了。明日からはシャンパーニュを離れ、アルザス地方へ。コルマールを拠点にアルザスのワイン街道のレポートなどお楽しみに。

2009年05月16日

096 フランス旅行記 シャンパーニュ2 エペルネー

朝早くエペルネーに着く。シャンパーニュを語るには、ここエペルネーを、そして「モエ・エ・シャンドン」を訪れずしては語れない。

もともと爵位を持つ旧家に生まれ、ワイン仲買人をしていたクロード・モエは、1743年エペルネーに会社メゾン・モエを設立する。クロードの子ルイ・ニコラが名声の基礎を築き、孫ジャン・レミーが拡張に心血を注ぐ。やがて1832年、メゾン・モエはジャン・レミーの息子ヴィクトル・モエとピエール・ガブリエル・シャンドンに引き継がれる。義理の息子であるピエールは、エペルネー近くの古いベネディクト会修道院を再建するのだが、そこに酒倉係として働いていたのがドン・ペリニヨンである。彼の発明のおかげでメゾン・モエは輝かしい未来が約束されたことは言うまでもない。社名はピエールの修道院再建の功績を称え、彼の名を入れた「モエ・エ・シャンドン」と変更する。
ルイ15世が祝宴で振舞ったモエ社のシャンパンは王侯貴族の間でたちまち人気となり、特にポンパドール夫人は好んで注文したという。また、ナポレオンとの関係も深く、シャンパーニュ地方に立ち寄った際はジャン・レミー・モエに会うのを楽しみにしていたそうである。モエ社の「ブリュット・アンペリアル」は、ナポレオンとの友好の証として製造されたシャンパンである。

さて、エペルネーの目的は「モエ・エ・シャンドン」のセラー見学である。午後はアイ村を訪れる予定なので、駅を出てさっそくシャンパン通りへ向かう。「モエ・エ・シャンドン」をはじめ、大手シャンパンメーカーが軒を連ねる通りである。・・・あとは写真で。

シャンパーニュ通り
シャンパーニュ通り。
名立たるシャンパンメーカーが軒を連ねる
両側に名立たるシャンパンメーカーが軒を連ねる、それはそれはバブリーな通り。
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「ボワゼル」
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「ペリエ・ジュエ」
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「ポル・ロジェ」
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ひと際目立つ「モエ・エ・シャンドン」社。朝いちばんのセラー見学を予約する。
ドン・ペリニヨンの像
ドン・ペリニヨンの像は今回の旅で私がぜひとも写真におさめたかった5ヶ所のうちの1つだ。出来ることなら肩を組んで一緒に撮りたかった。
カーヴ見学者の待合ロビー
「モエ・エ・シャンドン」社、カーヴ見学者の待合ロビー。ツアーで訪れる人も多い。もちろん日本人の姿も・・・。
ナポレオンがここを訪れたの図
ナポレオンがここを訪れたの図。
案内役のお兄ちゃん
黒スーツで決めた若いお兄ちゃんが我々の案内役。
網目のように広がるセラー
網目のように広がるセラーは全長28キロメートルもあるという。「迷子になると出られなくなるので、ぜったいに離れないでください」と最初に注意。
ピュピトルの上で静かにルミアージュされる
ピュピトルの上で静かにルミアージュ(澱をビンの先に集める)されているワイン。ルミアージュ担当者は、毎日少しずつ手作業でボトルを回している。
暗いセラー内
白亜の土のにおいがする暗いセラー内。空気が湿ってひんやりしている。
試飲室で2種類を試飲
最後に試飲室で2種類を試飲。
ブリュット・アンペリアルの2000年 右ロゼ
「ブリュット・アンペリアルの2000年」。右はロゼ。おつまみは柿ピーのように見えるが違う。

次回、アイにて「ゴッセ」訪問の巻。

2009年05月14日

095 フランス旅行記 シャンパーニュ1 ランス

・・・・フランス旅行記の続き。
ロワールシノンからオルレアン、パリを経由し、ようやくシャンパーニュ地方ランスへ到着。ランスといえば有名なランス大聖堂、見上げると「ようこそ」と天使が微笑みかけてくれた。

ランス大聖堂

ランスから南一帯をシャンパーニュ地方といい、シャンパンの故郷である。シャンパンの語源はラテン語の「キャンパスCampus」平原という意味で、一面のぶどう畑は現在も広がっている。シャンパーニュ地方の歴史は古く、ローマ帝国の支配が伸びてくる前から野生ぶどうが生えていたと言われている。530年に没したランスの初代司教サン・レミも、遺言の中で僧院のぶどう畑を最も大切なものとして挙げているほどである。代々ランスで行われるフランス国王戴冠式の際には、シャンパーニュのワインが奉納されているというから、ジャンヌ・ダルクも新しい王とともに味わっていたのだろう。当時「フランス王者の酒」と盛名を馳せていたそのシャンパーニュのワインだが、もともと今日飲まれている泡立ちシャンパンではなく、普通のスティルワインであった。ボルドーがイギリス領、ブルゴーニュが神聖ローマ帝国(現ドイツ)領であったために、フランス領であるシャンパーニュのワインが「王者の酒」として選ばれていたという訳だ。すこし言いすぎかもしれないが、実際百年戦争以降、ボルドーやブルゴーニュがフランス領に戻ると、シャンパーニュのワインは同じピノ・ノワール種で造られるブルゴーニュワインにじわじわ押され、人気は衰え始める。残念ながら「王者の酒」としての伝統も、フランス人の舌には勝てなかったということになろうか。

とにかく宿に荷物を置き、身軽な格好でシャンパーニュランスの街を散策することにした。

年期の入ったメリーゴーランド
ヨーロッパ各地でよく見かける年期の入ったメリーゴーランド。大人でも少し乗ってみたい気になる。
おもむきがある石畳ストリート
おもむきがある石畳ストリートをてくてくひたすら歩く。
クリュッグ発見
しばらく歩くと、超有名シャンパンメーカー「クリュッグ」を発見!
クリュッグ
大きな木樽が並ぶクリュッグ。
ルイ・ロデレール発見
続いて「ルイ・ロデレール」発見!
ルイ・ロデレール
最新の設備が整ったルイ・ロデレールの会社。
マム発見
マムも発見!
マム
残念ながら時間が早すぎてカーヴ見学は出来ず。
大聖堂後ろ
ランス大聖堂の後ろ側にたどり着いた。
大聖堂前
ランス大聖堂前。
微笑むエンジェル
微笑むエンジェル。有名な左のエンジェルは修復中のため、写真は右のエンジェル。
ランス大聖堂内
しーんと静まりかえった大聖堂内。異空間に足を踏み入れたかのようだ。
ランス大聖堂内 幻想的

ランス大聖堂内 シャガールのステンドグラス
シャガールのステンドグラスも有名。
大聖堂前のワインショップ シャンパン専門店のよう
大聖堂前のワインショップ。 もちろん店内にはずらっとシャンパンが並ぶ。
いろんなシャンパンのキャップが売られていた
また隣の店には、いろんなシャンパンのキャップが売られていた。ランスらしい。
空がシャンパンの泡のよう
空を見上げると、朝からパンしか口にせず歩き回ったせいか、雲がシャンパンのように泡だって見えた。今日は早々に帰って、ゆっくり美味しいシャンパンを飲みながら夕食をとることにした。
ホテルのレストラン
ホテルのレストランを早めに予約。
ジャカールのロゼ
かんたんなコースメニューをお願いし、シャンパンはこのレストラン一押しのジャカールのロゼにした。
やはり牡蠣ですか
前菜はやはり牡蠣。
メインは牛肉のステーキ
メインは牛肉のステーキ。なんとも言いがたい盛り付けに絶句。このあとの洋梨をつかったデザートまで、ゆっくりシャンパンマリアージュを楽しんだ。・・・やがてランスの夜は更けはじめ、遠くの鐘の音を聞きながら気持ちよく眠りについた。

追伸。ブルゴーニュワインに主役の座を奪われたシャンパーニュワインだったが、その後、起死回生ドン・ペリニヨンの泡の大発明により「シャンパン」として確固たる地位を確立したのはご存知の通りである(ゲデレーコラムのドン・ペリニヨン参照)。フランスを救ったのがジャンヌ・ダルクなら、シャンパーニュを救ったのはドン・ペリニヨンで間違いない。明日はエペルネー、アイを訪れる。

2009年04月29日

094 モッコウ薔薇

入口横に植えた3年目のモッコウ薔薇がつぼみをたくさんつけました。

モッコウバラ

ガチャピン色のムックみたいに、元気いっぱい茂っております。ぼちぼち咲きそうです。

2009年04月20日

093 ぶどうの成長を願って

長野善光寺ご開帳
先日スピードの出る速い牛に乗り、長野の善光寺へ行って来た。お供はワイン専門店「カーヴ・ド・ヴェレゾン」のHさん(本田)、欧風食堂「ル・マルス」のNさん(中野)、男3人ぶらり旅である。7年ぶりの御開帳に見頃の桜が重なり、ものすごい人、人、人。触れるとご利益のある御回向柱まで、なんと1時間待ちだというから、いやはや参った。長蛇の列を横目に、名物の酒饅頭や味噌ソフトを食べながらゆっくり善光寺参りを満喫した。おみやげはやっぱり八幡屋磯五郎の七味とうがらしを・・・とそんな休日報告コラムはさておき、実は今回の長野行き本来の目的は「ぶどう植え付けのお手伝い」なのである。

長野に住む岡宮くんは、ヴェレゾンの本田さんとの共通の友人で、ワインのスペシャリストである。ワイン好きが高じ、自分でぶどうを植え、そしてゆくゆくはワインを造ってしまおうというのだから恐れ入る。小高い山の上、あらかじめ石灰を撒いて土壌改良をした畑に、赤ぶどうピノ・ノワール種と白ぶどうシャルドネ種の苗木が計100本ほど用意してあった。ブルゴーニュ好きの彼らしい選択である。この両品種は寒さに強く丈夫で順応性があるので、長野でも生育に問題ないようである。もちろんすべて害虫フィロキセラ対策がされた接木苗で、伝手を頼ってさがしてもらったそうだ。

赤ぶどうピノ・ノワール種

さて10時、準備が整ったところでさっそく作業を開始する。まずスコップで50cm角に穴を掘り、真ん中をピラミッド型に盛り上げ、そこに苗木の根っこを四方に伸ばしてやる。手間のかかる作業だが、しっかり根付かせるためには最初が肝心だと万全を期す。3本4本植えて曲がりを確認し、支柱に結ぶ。一列植えて休憩し、シャンパン飲んで?また植える。・・・ワイン好きの同志が集まり、夢を1本1本植えていく。ぶどうは定植して5,6年で成木となり果房をつけるというが、おいしいワインを造るとなると最低10年はかかりそうだ。夢が膨らんでいくその成長が今からとても楽しみである。
苗木の根っこを四方に丁寧に伸ばし植えつける

快晴のなか、シャンパンを飲みながら農作業
今まで飲むという消費者視点でみていた「ワイン」であったが、今回の植え付けを体験したことで生産者視点で「ワイン」をみる事が出来た。あのロマネコンティの畑に立てられた十字架への願いがほんの少しだけ理解できた気がする。
ロマネコンティ 世界一の畑をまもる十字架

植え付け作業は4時間ほどで終わり、近くの温泉で汗を流しながら男4人、夢などを語り合った。将来、今回植えたぶどうでワインを造り、皆で乾杯出来たらそれこそ最高である。そして夜はワイン談議に花を咲かせて盛り上がったのは言うまでもない。ちなみに酔い覚ましの散歩では夜桜を見ながら善光寺まで歩き、御回向柱に思う存分触れてきたので、少なくとも向こう7年間は植えたぶどうの木はすくすく育つと思われる。


2009年04月09日

092 サクラサク 

願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ 

漂泊の詩人西行が、最期は満月に桜を眺めながら・・と詠んだ歌である。「桜の名所」といえば何処だろうか。奈良は吉野の一目千本、京都は醍醐や仁和の御室桜、西行桜で有名な勝持寺も良い。このところうららかな陽気が続き、金沢の兼六園も賑わっている様子である。花見支度にそわそわしている人も多いのではないだろうか。
我々家族も先日、近くの保育園まで花見の散歩に出かけた。かつてはよく京都や奈良まで車を飛ばして出かけたものだが、今は子供が小さいので行動範囲はかなりせまい。無邪気に遊ぶ園児たちと一緒にほのぼのとした花見であった。

近所の保育園で花見散歩

草を枕に夢を結んだ詩人が愛した桜。人生の節目にかならず咲き、一瞬で散ってしまう桜に切なく愛しい思いをよせてしまうのは西行だけではないはずだ。賑やかな花見も良いが、近所の桜をしんみりと眺めてみるのもまたオツなものである。

季節限定の桜のお皿
ゲデレーにある桜の皿はこの時季限定で登場するレアアイテムです。

2009年04月06日

091 コラムの時間

なにかと忙しく、コラムのために裂いていた時間が取れない今日この頃、お客様からは次々と更新しなきゃだめよ!とのご批判を受け、なんだかプレッシャーにもなってきている。もともと文章を考えることが好きなので、自分自身ライフワーク的に楽しもうと始めたのだが、コラムとしてまとめる時間が正直ないのである。いま現在ご期待に副えていないことは申し訳ないが、何気ない日々の出来事をつらつら書き流すブログ(日記)でないことをご理解いただき、ながい目でみてほしいと思う。

これはこれでありです

何ともいえない何かを感じます

ちょうど旅先の庭園で2体の乙女像に目がとまった。・・・・・何でもかんでも丸出しでは面白くない。ゲデレー風の奥ゆかしさを保ちながら、品格のあるコラムとして花を咲かせたい。

2009年03月25日

090 継続は力 

この3月西洋料理店ゲデレーは、おかげさまで8年目を迎えました。移転前のペーシェの3年をいれると、もう10年ということになります。ここまで続けてこられたのも、ひとえにお客様の笑顔のおかげと感謝しております。これからもずっと笑顔が、そして幸せがあふれる店の主として生きていけたら幸せです。単純に思える1日1日の積み重ねが、大きな力に変わることを信じています。底冷えがこたえるこのご時世、試行錯誤を繰り返しながらマイペースで頑張っておりますので、今後とも皆様のあたたかい応援どうぞよろしくお願いいたします。

継続は力と自分に言い聞かせ

2009年01月20日

089 フランス旅行記 ロワール5 シノン

イギリスとフランスの百年戦争、最後に1人の乙女がフランスを救う。彼女の名は「ジャンヌ・ダルク」、オルレアンの勝利で形勢を一気に逆転させたのは有名で、この戦いでフランスが九死に一生を得たのは間違いない。時は1429年、神のお告げに導かれた彼女は王子のいるシノンの城にやって来た。王子をフランス国の王として戴冠させるためである。フランスの王は代々シャンパーニュのランス大聖堂で戴冠式を行っていたため、王子をランスまでお連れしなければならなかった。戦乱のさなかにそんな噂を聞いた王子は、そのことをまゆつばと疑い、見物人の中にまぎれて彼女を試してみることにした。しかしジャンヌ・ダルクは初対面である王子にすぐさま歩みより、こう言ったという。「王子様、私は神よりあなたをフランス国の王にするよう遣わされた者でございます」と。

ジャンヌ・ダルク

ジャンヌ・ダルク
フランスを救った悲劇のヒロインとして今でも絶大な人気を誇るジャンヌ・ダルク。シノン城の中には彼女の記念館がある。


さてさて、シノンといえばロワール随一の赤ワインの産地。カベルネフラン種でつくられる華やかなシノンワインには、多くのファンがついている。朝いちばんにトゥールを出た電車は10時前にはシノン駅に到着した。ジャンヌ・ダルクとワイン人気で、街もさぞや活気があるのだろうと勝手に思っていたのだが、ダルク広場のホテルに着くまで誰にも会わなかった。チェックインを済ませ、とりあえずその辺をひと回りすることに・・・。シノン城を右手に眺め、閑散としたメインストリートをカメラを片手にぶらぶらしてみたものの、20分ほどで街はずれに行き着いてしまった。何軒かのワインメーカーも見つかったがまだ閉まっており、1日たっぷりとってあったシノン観光も、早々とシノン城へ登ることになった。決勝トーナメントで、十八番の持ちネタを最初に披露してしまう漫才師と同じ心境である。

ロワール シノン城
ロワール シノン城。
シノン城
ロワール シノン城。
城から見たシノンの街
城から見たシノンの街並。
シノン城から見えるクロ・デ・レコーのぶどう畑
裏側に目をやると、ぶどう畑が広がっていた。良質な赤で知られているクロ・デ・レコーの畑。
赤ワイン クロ・デ・レコー
試飲をお願いするため門をたたくと、違う年代のクロ・デ・レコーを4杯も飲ませてくれた。今晩用に2002年を1本購入、20ユーロほどだったと記憶。

スーパーで売られていたシノンのワイン
スーパーで売られていたシノンのワインは1本500円ぐらいから。うーん、安い!

明日はシノンを離れ、ジャンヌ・ダルクと同じくオルレアン経由でシャンパーニュ地方ランスへ向かう。

2009年01月14日

088 フランス旅行記 ロワール4 シュベルニー

朝から矢継ぎ早に回ってきたロワール古城とワインの旅、最後はシュベルニー。ここで造られるワインはトゥーレーヌ地区でAOCに指定されている。AOCとはアペラシオン、オリジン、コントローレの略で、区域が定められた伝統的な産地で造られたワインとしての名称で、品質保証の証明としてラベルに記されている。城はこじんまりまとまった感じで、シンメトリーな美しさといったら、カロンセギュールのようなボルドーのそれの比ではない(・・と言い切ったらヘンだが、こちらのお城は王がらみなのでスケールが・・・)。有名漫画タンタンでもモデルになったほどのシュベルニー城、その魅力のひとつに部屋の装飾のすばらしさがある。書斎、居間、寝室とどれをとっても洗練されていて、王室の気品が漂ってくるようである。

シュベルニー城

気品溢れるすてきなテーブルセッティング

ここでワインを飲みながら語り合ったのだろうか
ここでワインを飲みながら語り合ったのだろうか・・・。

試飲はこちら
入場口の前に「シュベルニーワイン試飲」の看板があったので、城見物もほどほどに戻って来たものの、試飲カウンターが閉まっており・・・トホホ。
光るパネルで訪問者用にワイン説明
訪問者用に作られたシュベルニーワインの説明パネル(よくある光るやつ)を順番に押しながらバスを待つ。やはりワインの味が気になるので、赤を1本買って帰ることにした。

2009年01月13日

087 フランス旅行記 ロワール3 シャンボール 

午後、バスはアンボワーズを出てシャンボール城に到着。イタリア遠征でルネッサンスに触れた弱冠24歳の王フランソワ1世は、フランス様式に革新的ルネッサンス建築を取り入れたシャンボール城建設に着手する。1519年、その頃日本は室町時代である。もともと狩猟好きな彼の離宮として考えられていたらしく、城の中には鹿の角や剥製、狩にまつわるタペストリーなどが多数展示されていた。もっともそのフランソワ1世が、32年間の統治生活のうちシャンボールで狩をして過ごした日数はわずか72日、死去するまでに主塔と王室の塔しか完成しなかったというから、後のアンリ2世やルイ14世が彼の意志を引き継いだといえる。広大な敷地はパリ市の広さに匹敵し、今日ヨーロッパ最大の森林公園となっている。今も変わらず野生動物が自由に棲息し、遊歩道ではイノシシや鹿の姿も見ることができるという。まあとにかく我々の想像をはるかに超えた大きさである。

シャンボール城
天気も良い。芝生に座りこのすばらしい城を眺めていると、本来の目的であるワインなんてどうでもよくなる。
ワインの露店
城の前に並ぶ露店、ワインも売られている。暑いのに大丈夫か?と少々心配になる。
試飲の店
ワインショップを発見。やはりシャンボールワインを試飲してみることにする。
シャンボール城の赤ワイン
フルーティーで軽めの赤ワイン。係のおじさんはまったく客に関心なく新聞を読んでいた。
サラマンダー
シャンボール城
火に棲む伝説の生き物サラマンダーがシャンボールの象徴。サラマンダーは「聖なる炎を養い、悪の炎を駆逐する」というのが王室の格言だそうだ。それにしてもサラマンダーの1匹や2匹、居てもおかしくないほどの城であった。次回はシュベルニー。